カミ

元新聞新聞記者、製造業の労務管理、社労士。

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「後者2割勢」の生存方法一例

このnoteは私と同じ「後者2割勢」のうち、社会に出て間もない子たちに読んでほしい。 私の会社生活における「ハック」を紹介したい。討ち死には既定路線としても、少しでも死期を延ばす一助になれば嬉しい。 ここでは、「仕事術」なるものについては一切書かない。まったく出てこない。それはエリートの皆様に譲る。本もいっぱいある。 それらの本を読んでも現実に生かすことが苦手な、われら「後者2割勢」が会社組織においてどう生き抜くか。それを記している。 エリートは回れ右をして、どうか残り少

    • シゴデキはあきらめた③

      前回まではこちら シゴデキになりたかった。でもなれなかった。 周りを羨み、諦めきれず、とうとう心折れかけてしまった私。 無理を重ねてとうとう会社に行けなくなった私。 しばらく会社を休ませてもらうことになった、復帰してからも時々休みながら働かせてもらうようになったことまでは既に書いた。 会社を休んでいる日、私はひたすら街をさまよい歩いていた。 新幹線、在来線、地下鉄合わせて1日約40万人が利用する九州最大の博多駅を始め、これまた九州最大の繁華街であろう天神など、とにかく人

      • シゴデキはあきらめた②

        ところでシゴデキってなんだろう? 私の会社にはシゴデキがたくさんいる。 上位者が求めるものを少ない時間、労力で提供できる人たち。 物事をロジカルに考えてスタートからゴールまで理路整然としている人たち。 役職、部署を問わず、相手の立場に立って分かりやすく説明できる人たち。 些細なミスなど無いのは当たり前で、高い品質の資料を作る人たち。 部下、後輩の指導力に優れたマネジメント力の高い人たち。 複数のプロジェクトを平然とした顔で同時に成功させる人たち。 20歳代の頃は「向こう

        • シゴデキはあきらめた①

          思えば背伸びしてばかりの人生だ。 大学進学、就職、転職。分不相応な組織に運だけで潜り込むことができ、運と人の支えによって生きてきた。 肩書きだけが自分の存在を評価できる物差しだった。 〇〇大学卒業、〇〇社入社・退職、〇〇社入社、、、 履歴書に何を書くかが自分の判断軸だった。どちらの道に進めば周りの人に凄いと思ってもらえるか、で自分の進む先を決めていた。 究極のところ、自分の人生を他人に委ねていた。 分不相応な会社での「標準」「当たり前」は私にとって、とても高い。 まず、私

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          「プロ」とは人を楽しませること?

          プロとアマチュアの違いはなんだろうか。サウナ室にて考えてみた。 14日、鹿児島県内にて、2か所の温浴施設に立ち寄ってサウナを満喫した。 1か所目は鹿児島市の「たぬき湯」、2か所目は出水市の「ぬくもりの湯」。 どちらのサウナ室にもテレビがあって、たぬき湯では夏の甲子園が、ぬくもりの湯では巨人ー阪神戦が中継されていた。 たぬき湯では、その日第1試合の智弁学園(奈良)ー健大高崎(群馬)を観戦。 1点を巡る攻防は両者譲らず、1対1のまま最終盤へ。9回表に1点を追加した智弁学園が

          「プロ」とは人を楽しませること?

          あなたの言う「私たち」とは?

          SNS上での自身の言動をきっかけに、当事者以外からも非難轟々で炎上した結果、活動制限をせざるを得なくなった著名人をよく見かける。 “当事者ではない「私たち」に嫌な思いをさせる人に対して制裁を与えられた。 これを先例に、「みんな」が言動に気をつけて社会はより住みやすくなるだろう” それは本当か?そこまでの選択をせざるを得ない状況を生み出したのはいったい誰なのだろうか?それで誰が幸せになったのだろう? 的を見つけた赤の他人が、大きな主語の傘に入って「当事者」になることが繰り

          あなたの言う「私たち」とは?

          まずは立派な“駒”になりたい

          最近、このようなポストをXで見かけた。 私はこの投稿から母を思い出した。 母はもう定年退職をしたが、大学を卒業してから長く小学校の教員を勤めていた。退職後も請われて非常勤講師をしていたので40年以上は教壇に立っていたのではないだろうか。 フルタイムではないが、今も元気に近くの日本語学校で働いている。根っからの働きものだ。 母は私の母でもあったが、誰かの先生でもあった。時として、自分の息子よりも優先しなければならない時があった。 幼い頃、平日に母と話した記憶は少ない。

          まずは立派な“駒”になりたい

          人に教えるって難しい

          自動車メーカーで働いている私にとって、1月は「研修講師」の月だ。 弊社では1月に従業員の昇格が行われ、現場には毎年約150人の「オヤジ」たちが「資格の上で」誕生する。実際には、それ以前から上位資格業務を担当している期間があって、その期間中の働きぶりで「能力・人間性共に問題なし」と昇格している。 そのオヤジたちを対象に毎年4回に分けて1時間半の研修を実施している。 講座の内容は、工数や要員、生産性といったモノづくりに発生する原価のうち「ヒト」の管理に関するもので、なぜ毎日の管

          人に教えるって難しい

          自分の人生に責任を持とうと思った

          自分はいつまで会社で働かないといけないのだろうか。20歳代の頃からつい最近まで、こればかりを考えていた。 60歳で定年退職を迎えて再雇用で65歳(80歳?)まで働く。年金の支給が開始されるまでの5年間、退職金額やピーク時よりも下がった給与額に会社の薄情さを感じながらも、当面の生活資金や子供の教育、マイホームローンのために会社にとどまる。 体力も視力も気力も記憶力も衰えて、人当たりの良さそうな若手社員に毎回パソコンの使い方を聞きながら、過去のスキルの延長で日々の業務をこなして

          自分の人生に責任を持とうと思った

          【鹿児島県警】川路大警視が泣いている

          日本最後の内戦とされる西南戦争をご存知だろうか。鹿児島のヒーロー・西郷隆盛をトップに据え、旧薩摩藩の元武士(士族)たちが中心となって起こした武装蜂起である。 歴史の教科書でご存知の方も多いだろう。 西南戦争はある日突然始まったわけではなく、元武士たちの不満が高まった結果として起こったものである。 蜂起へと至らしめる最後の一押しとなったものはなんだったのだろうか。私は学生時代にこんな話を紹介する古い本を読んだことがある。 個人的には話が出来すぎていると思ったのだが、西郷た

          【鹿児島県警】川路大警視が泣いている

          “JTC”人間にはなるまい

          「JTC(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)」をご存知だろうか? 「伝統的な日本企業」を指す言葉で、日経新聞によると、上意下達の企業文化や硬直的な組織運営を皮肉る際に使うという。 約10年以上にわたって、その名がまだTwitterだった頃からXに在籍している私だが、 最近特によく見たり、聞いたりするようになった。 他社や他人に対してというよりも、どちらかと言うと、自らの属性を語るときに使われることが多い気がする。 さて、JTCという言葉は最初に書いたとおり、「日

          “JTC”人間にはなるまい

          自分の目だけは誤魔化せない

          20歳から吸い始めたたばこをやめたのは31歳の春でした。 2回目の社労士試験を受けるにあたり、どうしても合格したかった私は福岡・太宰府天満宮で願掛けをしました。 「副流煙以外で2度とたばこを吸わないので社労士試験に合格させてください!!」 その年、社労士試験には無事合格しました。菅原道真公への約束を守り、そのお参り以来、副流煙以外では一度もたばこの煙を吸っていないです。 親にお金を出してもらう身分でありながら、私は大学生時代からたばこを吸っていました。なんて情けない!!

          自分の目だけは誤魔化せない

          デラックスに私を支えてくれる存在

          さて、最近の私は絶不調であります。自分のできなさを見つめるのはつらいですね。 周りの方々が優秀であればなおさら。 「なんでこれまでもっと頑張ってこなかったんだろう」「あのすごい人たちは凡人以下の自分以上に努力してるのに」なんて、いつも以上に責め続けています。苦しい。 比べるべくもないことは頭では分かっているのですが、余りの落差に落ち込んでいます。 ちなみに、この資本主義の世の中で唯一平等なのは時間の流れる速さだけ、だと思います。30歳を過ぎると、日々コツコツ頑張ってきた人

          デラックスに私を支えてくれる存在

          私の好きなもの「堂場瞬一」作品

          今日も買ってしまった堂場瞬一作品。 文春文庫から出している中年刑事・岩倉剛が活躍する「ラストライン」シリーズの最新作を1冊と、ハルキ文庫から出版している新聞記者が活躍する(という)「沈黙の終わり」上下巻の計3冊。 私は堂場瞬一の作品が好きだ。 堂場瞬一作品は「記者」「警察」「スポーツ」の三本柱にほぼ分類される。私が買うのは、「記者」「警察」もののどちらかだ。特に警察ものがたまらなく好きだ。 書店に行ったら必ず文庫棚を覗くし、そこでは必ず堂場瞬一の最新作を探す。「この作品は読

          私の好きなもの「堂場瞬一」作品

          サウナ考〜私がサウナに行く理由〜

          このnoteを読むと、私がサウナを好きな理由が分かる。 人がなぜサウナに行くのか全く想像もできない。という人に読んでほしい。 「サウナはオナニーだ」と、ある人が教えてくれた。 すごく腑に落ちた。確かに、サウナとはマスターベーション、自慰行為である。自分がどう気持ちよくなれるかが大切だ。 お作法だとか、他人からどう思われるか、なんてどうでもいい。 ここではサウナの楽しみ方については書かない。体調を最優先に、好きに楽しんでほしい。 私がサウナ、特に街中の温浴施設に行く理由は

          サウナ考〜私がサウナに行く理由〜

          【厚生年金】役目を終えた制度は廃止を

          厚生年金の加給年金について、日経新聞の論説委員の方が問題提起をしています。 民間企業に雇われている方が加入する厚生年金には「加給年金」という仕組みがあります。 これは、被保険者期間(保険料を納めていた期間)が20年以上ある人が65歳、つまり年金支給年齢に到達した際に、65歳未満の配偶者がいたり、18歳未満の子どもがいたりするともらうことができます。 (支給要件は正確には、18歳到達年度末日までの子ども(高校卒業まで)だったり、重い障害がある場合は20歳までだったりするの

          【厚生年金】役目を終えた制度は廃止を