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【冬休み明け】学校に行きたくない子どもの気持ちを軽くする10の提案
はじめに 学校に行きたがらないのは当たり前
冬休みが終わりに近づくと、子どもが「学校に行きたくない」と言い出すこともあります。
"どんな言葉をかけたらいいだろう?"
"このまま不登校になってしまうのではないか"
など、親としてドギマギしてしまいますよね?
心配になってしまいますが、大人も子どもも休みが終わってしまうのは悲しいのです。ずっと、冬休みがいいのです。
私は先日、『【正月休み明け】仕事に行きたくない気持ちを軽減する10の打開策』という記事を書きました。
今回は、お子さんが少しでも気持ちを楽にして学校に行けるようになるための10の方法をご提案します。
学校に行きたくない子どもの気持ちを軽くする10の提案
1. 行きたくない気持ちを受け止める
心地よかった冬休みが終わりに近付くと、"学校に行きたくない"という気持ちになるのは当たり前です。
子どもが「学校に行きたくない」と言ったら、その気持ちを思い切り受け止めましょう。
「そうなんだ、行きたくないんだね」
「行きたくないよね。イヤだよね。」
など、子どもの気持ちを全肯定して受け止めることが最も大切です。
親としての気持ちは、一旦置いておいて、ゆっくりと子どもの言葉に耳を傾けてください。
話を聞いてもらえると、子どもの安心感が増します。不安な気持ちをたくさん話してもらえる雰囲気になれば、“子ども自らが学校に行こうかな"という気持ちに変わることも多くあります。
2. 子どもから聞かれたことだけ話す
“学校に行きたくない"気持ちをたくさん吐き出すと、子どもの方から
「お母さんはどう思う?」
「どうしたらいい?」
「学校に行った方がいい?」
と、聞かれることがあります。
そのとき初めて、親としての気持ちをお子さんに伝えてください。
お子さんの気持ちを受け止めた後ならば、どんな話をしてもOKです。
ポイントは、お子さんの立場になって優しい気持ちで語りかけることです。
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学校に行った方がいいと思えばそのまま伝えればいいですし、辛い思いをさせるくらいなら行かなくていいと思えば、そのまま伝えてください。
ただし、長話は禁物です。
お子さんの話を7割、親の話を3割くらいで進めると、柔らかい雰囲気が作れます。
3.理由は敢えて聞かない
「なんで行きたくないの?」
「最近何かあった?」
と、ついつい聞きたくなりますが、子どもが理由を言わない限り、敢えて聞かないようにしましょう。
問い詰めるのではなく、あくまでも優しく語りかける方が、原因を追及するよりも学校に行く気持ちが湧きます。
子どもが言葉にできなくても、無理に答えさせないのがポイントです。
理由を聞くよりも
“応援しているよ“
"大丈夫だよ。ずっとあなたの味方だよ"
とメッセージを送る方が、子どもに元気を与えることができます。
4.親自身のエピソードを共有する
「私も子どもの頃、学校に行きたくない日があったよ」
と、自分の体験談を伝えることで共感を生みます。
「学校に行きたくないときもあったけれど、友達と遊べるのが楽しかったよ」
など、ポジティブな面を伝えると、子どもが安心します。
親であるあなたも同じ悩みがあったことがわかったり、学校でうまくいかないことや、楽しかったことなどを順番に伝えると、親子の絆はより一層深まるでしょう。
5.短い時間で切り上げさせる
学校でいきなりフルタイムで過ごすことがしんどければ、早退できることを伝えましょう。
お昼ご飯前にお迎えに行ければベストです。
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反対に、遅刻させることは逆効果。
朝起きることが辛くなって、学校へ行くリズムが狂います。学校に行けなくなることが続く可能性があるので、できるだけ朝の登校リズムで学校へ行くことを促しましょう。
6.解決策は可視化する
すぐに「行きなさい!」と言いたくなるかもしれませんが、無理強いは逆効果です。
「一緒に考えようね」と寄り添う姿勢を見せましょう。
解決策を検討する段階に話が進めば、できれば紙とペンを使って、話したことを可視化しながら解決策をお子さんと図っていきましょう。
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モヤモヤしていた気持ちが、可視化されると、お子さん自身が問題に気付けることがあります。
「本当は学校に行きたいんだ。。でもね。。」
という言葉が出てくれば、課題がわかり、解決策が定まります。
作戦が決まれば、行動あるのみ。
お子さんができること、親御さんができることを分担して『学校に行こう作戦』を敢行してください。
さらに親子の絆が深まるでしょう。
6.一緒に小さな目標を立てる
作戦を決めた後は焦らず、スモールステップで進めるのも手です。
「今日は1時間だけ頑張ってみよう」
「とりあえず校門まで行こう」
といった、小さな目標を立てることでハードルを下げます。
ハードルが下がると、学校へ足が向きます。
学校に着いてしまえば、友達と顔を合わせて、アッサリ
「行ってきまーす♪」
となることも。
はじめの一歩を後押しすれば、学校に行けることもしばしばあります。
7. 好きなことを話題にして気持ちを切り替える
子どもが感情的に学校へ行きたくない気持ちを顕にした時は、気持ちを受け止めた上で、好きなアニメやゲーム、友達の話題を出して気持ちを軽くしてあげましょう。
気持ちの方向をズラすことで、楽しいことに気持ちが向くことがあります。
楽しい話で気分がほぐれると、学校で楽しかったことや、友達と会えることに前向きになれることがあります。
"学校も悪いことばかりではないな"
と思わせることがポイントです。
これは、癇癪を起こしてしまうお子さんに有効な手立てかもしれません。
8.環境を少し変える
新しい道具を揃えると、気持ちが元気になります。子どもの気持ちを高めるために、新しい文房具を用意すると、大きな楽しみができます。
キャラクターグッズがあると、自分の友達のように感じて楽しい気持ちになれる子もいるでしょう。
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学校生活に小さな楽しみを追加しておくことで、"これを学校で使おう!"と、子どもに思わせると、なお効果的です。
9.先生や友達に相談する
親だけで解決できないと感じたら、学校の先生や信頼できる友達に協力をお願いしましょう。大人だけでなく、同年代のサポートも大切です。
特に、信頼できる先生ならば親身になって話を聞いてくれるはずです。
冬休み中も、学校には先生がいますから、一報を入れておくと予防線になります。
場合によっては、先生から電話で子どもと話してもらうことで、安心感が得られることもあります。
10.学校の準備を一緒にする
学校に行きたくない気持ちが、ピーク時よりも下がってきたら、学校に行く準備を一緒にしましょう。
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古いものを処分したり、用具を整理したりすると、気持ちがスッキルするものです。
そこに少しの新しい道具を加えると効果抜群です。
行きたくなかった学校が少しだけ行きたい気持ちになってきます。
学校に行きたくない理由は?
学校に行きたくない理由は
① 寝不足
② 無気力
③ 宿題が終わっていない
④ 友達関係の悩み
⑤ 先生関係の悩み
がほとんどです。
そのうち、①②については、生活リズムを整えることで、多くの場合解決できます。
早く寝て早く起きる生活を作りましょう。
朝のルーティンが回れば、学校に行きたくない病は多くの場合発症しません。
③④⑤が原因の場合は、学校の先生や、専門機関に相談しましょう。
何かしらの糸口が見つかるはずです。
まとめ お父さん お母さん 負けないで
10の方法提案しました。
いかがだったでしょうか?
大人と違い、子どもは自分の思いに気づかなかったり、自分ではどうしようもないことに直面したりすることがあります。
学校に行きたくない気持ちは当たり前だという前提に立った上で、子どもと向き合ってください。
子どもも一つの人格。それなりの判断基準をもっています。
その上で、考えをしっかりと受け止めれば、子どもなりの解決策を見出せるはずです。
言いたい気持ちをグッと堪えて、子どもの言い訳を存分に聞くことは、学校に行く行かないを超えて、親子の絆を深めてくれます。
連日格闘の毎日だと思います。
どうぞ、親御さん自身もどこかで気持ちを発散してくださいね。
※10の提案は、さまざまな方に取材して作成しました。あくまでも体験談ベースなので、当てはまらないこともあるかもしれませんが、何かしらのヒントになれば幸いです。
↓ブログ書いています。
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