上久保ゼミのクリティカルアナリティクス「家畜クローン(受精卵クローン)の流通の是非」
2023年10月26日、3回生ゼミのクリティカルアナリティクス(CA)です。
この問題は、基本的に生命倫理が問題となる。だが、家畜については倫理の問題は解決済みなのだという。食べるためのものだからだということだ。
だが、近年、「動物の権利」や「環境問題」「宗教の視点」「消費者」など様々な観点から、その是非が議論されるようになり、問題は複雑化してきているようにみえる。
食糧の大量廃棄の問題がある一方で、今後食糧危機が起こることも予測されている。そこでクローン肉や昆虫食の開発などを増やしていくことはとても大切だと考えられる(自分は生涯、そういうものを食べる気はないが)。
このように、この問題はとてもまとめ切れるような単純な問題ではない。だが、CAはまとめることが目的ではないことを忘れてはならない。
1対全員という状況で、お互い同意しないのがルール。そこで、さまざまな論点が提示されることで、社会にはとても簡単に答えのない複雑な問題があることを知ることが、クリティカルアナリティクスの第一歩である。