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【他では語られない】先延ばしを引き起こす本当の原因
先日こんなことがありました。
なんと虫歯が見つかったのです。
ぼくは虫歯の経験が今まで一度もなく、それを誇りにしていたのですが、たまたま好奇心で自分の歯を鏡で見ようと思って見てみたら、歯が黒く蝕まれているじゃあ、ありませんか。
ぼくは子供の時から両親に虫歯によって、ドリルで削られる痛み、恐怖の話を聞かされ続けました。
父曰く、虫歯を削る時の麻酔は全身麻酔にして欲しいぐらいだとのこと。
幸運にも虫歯を経験することなく生きてこられ、もう人生で虫歯ができることなんてないだろうと油断していた矢先でした。
歯は毎日しっかり磨いていたつもりですが、虫歯菌という連中はぼくの予想を上回るタフガイだったようで、少しの油断をついてまんまと侵入をゆるし暗躍させてしまったようです。
今すぐ歯医者に行かなければいけない。それはわかっていたのですが怖くていけない。
そうして時間が経ち忘れ始めた頃、アイスを食べていたら歯が砕けました。
その硬さゆえに殺人事件に凶器として使われることもあるという、かの有名な「あずきバー」を食べている時のことでした。
釘を打てるとも言われているものを口にいれてしまったことが、そもそもの原因だったかもしれませんが、
真面目な話どうやらもう歯が侵食されきっていて時間の問題だったようで、そのとき何を食べても砕けたでしょう。
歯医者にとうとう行き、神経は侵食されていなかったものの、虫歯は神経にかなり近いところまでいっていたので、結局ドリルで神経近くまでお見舞いをくらい心の中で絶叫するということがありました。
ちゃんと適切なタイミングで歯医者に行っていればこんなことになりませんでした。
ひとえにぼくの先延ばしが招いたことでした。
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先延ばしというのは、いい方向に転がることが滅多になく、大抵は悪い方向に転がってしまいます。
先延ばし癖は多くの人がもっているものです。
なのでそれ自体は普通なのですが、先延ばしをすることによって学業や仕事に何度も支障をきたしてしまい、自分を情けなく思い、激しく自分を責めて苦しんでいる人が少なくありません。
ぼくの身近にも先延ばしをしてしまって、いつもしっぺ返しを喰らってしまう友人がいて、彼は自分を「無能」とまで卑下してしまっています。
でも程度の差こそあれ、そもそも先延ばし癖があることは、実は悪いことではないんです!
「自分は無能だ…」と感じる必要は全くありません。実はこれは進化の過程で獲得した、自然な人間の特性なんです。
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先延ばし癖は進化の産物
現代の社会に生きる中で、先延ばし癖は悪いものとして扱われます。
しかし実は、人類が長い進化の歴史を通じて身につけた生存戦略の一つであるんです。
ぼくたちの祖先が生きていた環境では、目の前にある危険や即座に必要なものを優先することが重要でした。
たとえば、食料が目の前にあるとき、それをすぐに手に入れることは今日生きる上で重要でした。
明日やるべきことを気にする余裕なんてなありませんでした。
さらに、エネルギーを無駄にしないことも生き残るために重要です。
食事がいつ得られるかもわからない環境ですので、常にエネルギーを節約することが求められ、狩りや採集、厳しい気候に耐えながら生きる日々の中で、必要以上にエネルギーを消費することは命取りになりかねません。
そのため、脳は無意識にエネルギーを節約するようにプログラムされたんです。
現代社会では、エネルギーが簡単に手に入ります。なので、日々の生存に直接的な脅威は少ないかもしれません。
しかし、脳はまだ進化の過程で獲得した「エネルギー節約モード」を持っています。
たとえば、やるべきことを目の前にして感じる「めんどくさい」という感覚。
これは、脳がそのタスクに対して「今、エネルギーを使う必要はない」と判断している証拠です。
実際、私たちの脳は全体のエネルギーの20%を消費していると言われています。つまり、脳は私たちの体の中で最もエネルギーを必要とする臓器の一つなのです。
そのため、脳は常に効率的に動こうとし、必要のない負荷を避けようとしています。
これが、あなたが何か取り組むときに「めんどくさい」と感じて先延ばしにしてしまうメカニズムなのです。
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脳が現代社会に適応できてない
ここで重要なのは、この「めんどくさい」という感覚が、ぼくたちの祖先にとっては生存に直結する合理的な戦略だったという点です。
現代の「先延ばし癖」は、この数万年にわたって進化してきた脳の働きが、急激に変化した現代社会に適応しきれていないことが原因で起こる摩擦の一つなのです。
現代社会は、わずか数百年、あるいは数十年という短期間で驚異的なスピードで発展してきました。
ぼくたちは常に大量の情報や刺激にさらされ、複数のタスクをこなさなければならない環境に生きています。
しかし、ぼくたちの脳はこれに追いつけていません。
そして現代の選択肢の多くは即座に解決しなければならない生存に関わる問題ではないため、脳はエネルギーを節約しようとし、後回しにしようとします。
進化のペースは非常にゆっくりです。ぼくたちの脳が現代社会の複雑さに完全に適応するには、まだ何千年、何万年という時間が必要かもしれません。
その時は社会もさらに進化していますが。
現代社会での生活の多くは、時間に追われ、成果が求められます。
しかし脳は依然として「目の前の危険」や「即座に必要なもの」を優先し、それ以外のことにはエネルギーを使いたがりません。
だからこそ、「先延ばし」という行動は、現代の生活や仕事において問題視されるようになったのです。
とはいえ、これは「私たちが怠け者である」とか「意志が弱い」というわけではなく、単に進化の結果として残っている生存戦略の名残なのです。
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この事実を知ることで、自分を責めるのではなく、むしろ人間としての自然な反応を理解し、受け入れられるようになるのではないでしょうか。
どうして先延ばしをしてしまうのか、と言う原因について他のサイトでは得られなかった根本的な原因を知れたかと思います。
完璧主義が原因とか、その人の心理的要因とか、そんな曖昧なものではなく、はっきりとした根本の原因が知れて少しほっとしたのではないですか。
人間はわからないものには恐怖を抱きますから。けど、逆に言えばわかれば少し安心できるということです。
あなたの役に立ったことを願います。
今後の記事では、どうして不安になってしまうのか、人の目を気にしてしまう原因などについての記事も書いていきます。
一般的に悪いことして扱われますが、これからも本当はありがたいものなのです。そうした側面も知れば気持ちが和らぐと思います。
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