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美術史解説マンガ・コラム:表具いろいろ

日本の美術史解説マンガ

以前、掛軸に表具(ひょうぐ)があることを解説しましたが、今回はその表具には沢山の種類がある!ということを紹介します。

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掛軸の表具には、マンガで紹介したような真•行•草で展開される大和表具(やまとひょうぐ)と、
中国で発展して日本にもたらされた文人表具(ぶんじんひょうぐ)があります。

大和表具は、中国の宋時代のものをベースに、鎌倉時代頃より日本の中で発達した表具の形式であるのに対して、

文人表具というのは、江戸時代に日本にやってきた中国人の僧などによって伝えられた、中国で流行した表具の形式のことを指します。

中国の文物に憧れた、教養豊かな文人(ぶんじん)と呼ばれる人たちを中心に広まりました。

文人表具も、本当に色んな種類があるのですが
主には以下の四種類に分かれます。

「唐表具」は、上から下まで同じ布を使って、境を筋であらわした方法になります。
唐表具のみならず、文人表具と呼ばれるものは、全体的にすっきりしたシンプルな印象を受けます。

文人たちの理想郷とされた、人里離れた山奥を描いた山水図などを掛軸に仕立てる時は、こういったものがふさわしかったのだろうなぁと想像できますね。

日本美術は、シブくてわかりにくい…とは限らない!
知ればきっと、身近で面白い。
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