かとうゆずか

マンガを描く美術史研究者。イラスト・デザインもやります。現在マンガ「ビビビ美アダチ」(足立区Twitter•足立区立郷土博物館HP)連載中。詳しくは「プロフィール」をご覧ください。※画像の無断転載・利用はご遠慮くださいますようお願いいたします。

かとうゆずか

マンガを描く美術史研究者。イラスト・デザインもやります。現在マンガ「ビビビ美アダチ」(足立区Twitter•足立区立郷土博物館HP)連載中。詳しくは「プロフィール」をご覧ください。※画像の無断転載・利用はご遠慮くださいますようお願いいたします。

マガジン

  • 日本美術史の解説マンガ・コラム

    主に日本美術史の用語や作品の解説をマンガにしています。 2023年~の記事では、マンガに関連したコラムも発信します。 美術館・博物館鑑賞、日々の学びのお供になれば幸いです。

  • 史跡めぐりレポ

    句碑や文人のお墓などを巡った様子を綴ったコラムです。有名どころからちょっとマニアックな史跡まで、イラストも交えながらお伝えします。

  • 絵日記

    マンガの話、展覧会の感想、日常の与太話など

  • イラスト

    絵日記でも美術史マンガでもない一枚絵をまとめています。

  • マンガ「ビビビ美アダチ」作者によるこぼれ話

    足立区立郷土博物館HP・足立区公式Twitterで連載中マンガ「ビビビ美アダチ」の作者が、マンガでは伝えきれなかったアレコレを紹介します。

最近の記事

  • 固定された記事

プロフィール

かとう ゆずか マンガを描く日本美術史研究者。イラスト・デザインもやります。 専門は近世日本絵画史。 江戸時代中~後期の絵師、鍬形蕙斎(くわがた-けいさい)の絵手本シリーズ「略画式系絵手本」が、俳諧・狂歌に添える絵のお手本として使われたことを論文で考察して以降、近世絵画史における俳諧・狂歌の影響について研究しています。 詳しい経歴はblogのプロフィールに掲載しています。 「略画式系絵手本」の中で好きなのは『鳥獣略画式』 好物はとり肉とサーモンと油そば。あと米。

    • 美術史解説マンガ・コラム:屏風の数え方

      日本の美術史解説マンガ 今回は、日本の美術史を学ぶ学生は必ず習う(はず)。屏風の数え方について紹介します。 今回マンガで描いたこの屏風↓ 実はこれ、実際に存在する作品を模写したものです。 その作品は、コチラ! 名前は《吉野山桜竜田川紅葉図屏風》(足立区立郷土博物館蔵) 作者は、足立千住の関屋の里に住んでいた、江戸時代後期の絵師•俳人の建部巣兆です。 現在の奈良県にあたる大和国(やまとのくに)の名所である、吉野山の桜と、竜田川の紅葉を描いています。 この二つの名所は

      • 美術史解説マンガ・コラム:表具いろいろ

        日本の美術史解説マンガ 以前、掛軸に表具(ひょうぐ)があることを解説しましたが、今回はその表具には沢山の種類がある!ということを紹介します。 マンガはコチラ(ブログへ)↓ 掛軸の表具には、マンガで紹介したような真•行•草で展開される大和表具(やまとひょうぐ)と、 中国で発展して日本にもたらされた文人表具(ぶんじんひょうぐ)があります。 大和表具は、中国の宋時代のものをベースに、鎌倉時代頃より日本の中で発達した表具の形式であるのに対して、 文人表具というのは、江戸時代

        • 美術史解説マンガ•コラム:屏風の役割

          日本の美術史解説マンガ 今回は屏風(びょうぶ)について! 今では博物館でしか見る機会がない屏風ですが、 畳の部屋が主流だった昔の日本の家屋では、 実用的な飾りとして用いられていました。 ↓マンガはコチラ(ブログへ) マンガで紹介しましたように、一部だけ開いて見せるといった飾り方もできるのが屏風の特徴の一つです。 ただし、例えば六枚全部で一つの画面をつくるような屏風であれば、一部の絵や文字が隠れてしまうことになりますので、ちょっと格好がつかない感じがします。 そこで

        • 固定された記事

        プロフィール

        マガジン

        • 日本美術史の解説マンガ・コラム
          19本
        • 史跡めぐりレポ
          2本
        • 絵日記
          70本
        • イラスト
          3本
        • マンガ「ビビビ美アダチ」作者によるこぼれ話
          5本
        • お知らせ
          3本

        記事

          隠士が住まう場所 ー白幽子巌居之跡ー

          前回のハイキングで巡った史跡の紹介、第二弾です。 一乗寺駅から瓜生山(うりゅうさん)に登り、江戸時代前~中期の隠士の白幽子(はくゆうし・?~1709)が住んでいた場所を訪れてみました。 第一弾はコチラ↓ アクセス 白幽子とは 白幽子は、江戸時代前~中期の隠士です。 隠士とは、俗世を離れて一人で生活する人物のことです。 第一弾で紹介しました、一乗寺に詩仙堂を築いた漢詩人、石川丈山(いしかわ-じょうざん)に弟子入りしました。 老年に詩仙堂に住んでいた時期もありましたが、そ

          隠士が住まう場所 ー白幽子巌居之跡ー

          京都一乗寺・石川丈山ゆかりの史跡を歩く -詩仙堂と丈山のお墓-

          11月下旬、秋。紅葉狩りシーズンまっさかり。 友人と女子三人でハイキングに行こう!ということで、京都の一乗寺にやってまいりました。 そこには、この地において風雅を愛した文人、石川丈山(いしかわ-じょうざん・1583~1672)との出会いがありました。 今回は、石川丈山という人と、丈山ゆかりの史跡をご紹介します。 アクセス石川丈山とは石川丈山は、江戸時代初期の漢詩人です。 代々徳川家に仕える三河武士の生まれで、丈山も家康に仕えていましたが、大坂夏の陣より、武士の身分を捨てて徳

          京都一乗寺・石川丈山ゆかりの史跡を歩く -詩仙堂と丈山のお墓-

          美術史解説マンガ:表具(ひょうぐ)について

          日本の美術史解説マンガ 引き続き掛軸について。今回は、表具(ひょうぐ)の話。 図録では、作品の本紙の部分のみがトリミングして収録されるので、 なかなかその魅力は伝わらないのですが、 実はこんなにも色んなパーツが、色んな意図の元で組み合わさってできています。 大事なのは、絵や書がかかれている本紙だけではないんです! マンガで紹介しました描表装(描表具ともいう)は、元々は仏教の絵画(仏画)で用いられたものだそうです。 この前紹介した対幅の考え方といい、今回の描表装といい、

          美術史解説マンガ:表具(ひょうぐ)について

          美術史解説マンガ:掛軸の数え方

          日本の美術史解説マンガ 引き続き掛軸について。今回は数え方について! 掛軸は必ずしも 一幅で飾られるものではありません。 二つセットの時もあれば、三幅対、四幅対… 飾る場所、用途、表現にあわせて複数セットとなります。 マンガはあくまでも一例で、仏画だと五十幅対なんてものもあるとか…そんなにあったら、私だったら一幅なくしちゃいそう… 日本美術は、シブくてわかりにくい…とは限らない! 知ればきっと、身近で面白い。 そんな日本美術のアレコレを発信していきます。 ↓その他の解説

          美術史解説マンガ:掛軸の数え方

          絵日記について・リンク

          今後、絵日記の更新はtwitter・instagramで更新します。 以下、リンクです。 よろしくお願いいたします。 ↓twitter ↓instagram

          絵日記について・リンク

          美術史解説マンガ:掛軸と床の間の話

          日本の美術史解説マンガ 掛軸(かけじく)について解説します。 かつて屋敷を飾る日用品として使用されていた掛軸は、どのくらいのペースで掛けかえられていたのでしょうか…? 日本美術は、シブくてわかりにくい…とは限らない! 知ればきっと、身近で面白い。 そんな日本美術のアレコレを発信していきます。 ↓その他の解説マンガはこちら ↓現在、連載中

          美術史解説マンガ:掛軸と床の間の話

          イラスト「夏まっさかり」

          イラスト「夏まっさかり」

          美術史解説マンガ:「土用」の話と「丑の日」の話

          ウナギ 食べてますか? 「土用」とは、季節の変化の目安となる特定の期間にあたる雑節の一つで、実は春夏秋冬に一回ずつやってきます。 期間は立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間。割と長い。 現在馴染み深い「土用の丑」は、立秋前の夏の土用の18日間のうち、暦で「丑(うし)」となる日のこと。毎年、土用の丑の日は違いますし、一つの土用の中で二回丑の日が訪れるということもあります。 ちなみに、土用の丑の日にウナギを食べると良い、というのは江戸時代中期(安永・天明ごろ)から言われて

          美術史解説マンガ:「土用」の話と「丑の日」の話

          美術史解説マンガ:歌枕(うたまくら)の奥は深い…

          昔から歌に詠まれてきた名所をあらわす「歌枕」現在サントリー美術館でも展示が行われています。 元々和歌に詠まれる言葉全体をさすものが、後に地名に限定されていきました。 桜、紅葉、月などが持つ「歌」のイメージが特定の景色を伝えていく。日本美術がもつ面白さの一つですね。 ちなみにイラストは、和歌に読まれる六つの玉川「六玉川」のうち、「井手の玉川」といい、京都の木津川の支流です。 平安•鎌倉時代の歌人、藤原俊成が、「駒とめて猶水かはん山吹の花の露そふゐでの玉川」と詠んでいます

          美術史解説マンガ:歌枕(うたまくら)の奥は深い…

          岡崎旅日記その③

          岡崎旅日記その③

          岡崎旅日記その②

          岡崎旅日記その②