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【走り書き】絵への自信がない

ASD、うつ病、毒親育ちのヤングケアラーのコンボで認知の歪みがたくさんあることを最近自覚している。
べき思考、白黒思考、個人化、ラベリング……様々なものがあるが、自覚している限り「これは認知の歪みだな」と思える機会は多い。たとえば、私は精神疾患なのでパートナーを作ってはいけないと思っているが、他者には適用されない。それは自分だけに適用されるべき思考なだけ、とか。
そんな中で唯一といっていいほど強固な自信のなさ、認知の歪みを持った要素がある。それは“絵”だ。絵だけは、人からいくら褒められようが自信を持つことがどうしてもできないし、自分は絵が下手だと思い続けている。

理由はいろいろあると思う。私の周囲、いわゆる身内と呼ぶ人の中には絵がうまい人が多く、絵で食っている人がたくさんいる。そのせいで自分の絵の拙さが浮き彫りになっているし、身内に限らずSNSには絵がうまい人で溢れている。自分の絵柄は好きじゃないし、線画だって塗りだってめちゃくちゃだ。それ以前にデッサンもライティングも、陰影の入れ方も理解できていない。
ゆるりとフリーランスのイラストレーターという肩書こそ背負っているけれど、主な収入は仕事は友人伝手の業務委託の仕事だし、個人依頼の件数はさして多くない。実のところフリーランスとは言えない。

ASDで、うつ病で、ただでさえうまく働くことができずに障害年金と生活保護まで受給してるのに、絵もうまくなかったら私は一体何者なんだろう。
私には絵しか誇れるものがないのに、誇れるほど、周囲から認められるほど絵はうまくなくて、絵だけしかないという割には絵がうまくなくて、本当に、なんなんだ私は。
何者かになりたかった。けど、何者かになる元気がない。絵なんて、描き続けなければ、描かなければ、練習しなければ、努力しなければ、うまくならないのに。

親からは「あんたは絵がうまいから元気になりさえすればいつだって絵で仕事できるし、ちゃんとフリーランスとして独立できる」と言ってもらえるけど、1ミリもそれを信じられないし、褒め言葉としても受け取れない。のが、悲しい。

これも認知の歪みだというのだろうか。わからない。ずっと苦しい。