あの扉の向こうに『ぬくもりの始まりと終わり』
あの扉の向こうには
「
見知らぬ暖かさの中
ある日突然に世界が開ける
それは自我が芽生えた瞬間。
父と母という暖かさに
気が付き歩き始めた
とても幼き日のこと。
成長するにつれ
ぬくもりを忘れてしまう
思春期の少しの間。
大人になって
改めて思い出すぬくもりは
育ててくれた感謝で
頭が上がらない。
二人を温泉に連れて行ったとき
何気なく父が言ったお礼の言葉が
身に染みる歳にもなった。
晩年の年老いてゆく父と母をみるのは
寂しくもあるが、余生は何事もなく
ゆっくりと過ごして欲しい。
自分はまた独り身になったけど
アナタたちがいることで
随分と救われています。
この『ぬくもりに終わりが訪れた』なら
笑顔と感謝の涙で
送り出そうと決めている。
アナタたちの子供で生まれた事が
何よりの幸せ
いまだに笑顔で語り合えている
二人のそばで
いつまでも見届けるつもりです。
」
そんな『ぬくもりの始まりと終わり』なき愛情で育まれた、ひとりっこの笑顔の物語。。