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あの扉の向こうに『たぶん、そのうちいなくなるキミへ』

あの扉の向こうには


出逢ってから

しばらく経とうとしているね

初めに思っていたより

しっくりと収まっている。

歳が離れている事もあり

遠慮して話していたキミも

今では馴染んできた

気のせいかもしれないけどね。

今はまだそばに居るけど

遠くに行っちゃうんだろうなぁ

そう思わずにはいられない。

急な雨に振られて

近くのcafeで雨宿りしたら

思ったより美味しいケーキがあって

ちょっと長居しちゃった。

そんなところかな?

そろそろ雨も止んだし

元の道に戻るのかい?

『たぶん、居なくなるキミへ』

立ち寄ってくれた事に

「ありがとう」

淡い恋心という気持ちを

思い出させてくれた。

割と歳の離れているのに

迷わず手を繋いでくれた

でも、ずっと続くとは思えない

その笑顔を独り占めなんて。

『たぶん、そのうち居なくなるキミへ』

「またのご来店を」とは言わないよ

楽しい時間だったし癒された

だからお代は結構です。

これからまだまだ続く

キミへの人生の肥やしに

なったのなら幸いです。

そしていつか消えてゆく記憶

これから度々遭遇する

夕立のような恋の一つとして。



そんな『たぶん、ずっと願ってるボクへ』そばにいるのに、居なくなる怖さを勝手に妄想しているだけの物語。。

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