見出し画像

私について④-専門学生編-

そして!いざ次の進路をどうしよう?となりました。

製菓専門学校に行くのは決めていますが、どこの学校に行こう?ということになります。
東京には、たくさんあります。
しかし、私は家から通えるところであり、製菓衛生師の資格を在学中に取れる(取るチャンスがある)学校がよかったので、そのような学校にしました。
製菓衛生師は、お店を持つ時にとても便利な資格なので、欲しかったのです。

そして、その専門学校に無事合格!
そこから、2年間の製菓学生生活が始まります。
といっても、実家から通えるところだったので、何不自由なく、過ごしました。

専門学校に行くようになって、何が一番大きかったかというと、
クラスメイトが、色んなところから来ていること。

青森から上京してきた子や、国をまたいで台湾からきた子。
同じ年齢の子が多かったですが、年上の子もいました。
大学卒業してからきた子や、社会人をやってからの方も。
そうした、自分とは似ても似つかない、全く違う経験をしている人たちと関わることが、とても新鮮でした。

この2年間は、いろんな経験をしました。
座学もあり、実習もあり。
洋菓子、パン、和菓子を中心に料理とコーヒーについても少し触れて。
フランス語、フラワーアレンジ、茶道など、本当に色んなことに触れることができました。
ジャパンケーキショーに学生部門で参加したりもしました。
実習の先生や、助手の先生もたくさん力を貸してくれました。

なんといっても、1年生の冬。
私の人生を大きく変える、運命の出会いをします。
師匠との出会いです!!

この学校の2年課程では、1年生の冬にスタージュ(研修)制度があります。
これは、パティシエの繁忙期である12月に2~3週間(12月25日まで)に、個人店やホテル、レストランなど、色んなところに研修生としてお世話になります。
この業界の一番忙しい時期を現場に出て、肌で感じることができるので、貴重な経験となります。

このスタージュの時に、私は師匠のお店にお世話になりました。

それまでは、私は「洋菓子」というくくりでしかお菓子を知りませんでした。
しかし、このお店で「フランス菓子」という存在を知り、「新鮮な」焼き菓子というものはこんなにも美味い!!ということを知りました。

他にも、今までの当たり前が当たり前ではない。当たり前なんてない。
ということを目の前で見て、感じ、体感しました。
今の語彙力では上手く言葉にできないのが悔しいです、、、

ここでの経験は、一生の宝だと思っています。

スタージュは、勤務時間みたいなものがしっかりと決まっていて、休憩時間もしっかりとるように、学校からお店側にも提示されていて、それがある上で経験を積ませてもらえる、という最高の制度でした。

でも、その時間を過ぎても繁忙期のケーキ屋は、終わるはずもないので、「お先に失礼します。」と、帰っていました。
でも、私は、そのあと何をやっているのか気になりすぎて、シェフ(師匠)に「残って現場を見たいです。」とお願いしたら、快くOKしてくださいました!「ただし、スタージュは続いているから、明日のことも考えて、自分が決めた帰る時間になったら帰りなさい。無理は絶対ダメだよ。」と言われました。でも、楽しすぎてあっという間に時間が過ぎてしまいます。毎日「ちょっとだけ」と言って残っていましたが、毎日あっという間なのです。

そうこうしているうちに、スタージュ期間が終わってしまいました。夢の時間はいつまでも続きません。
最終日に、「ホールのタルトを作りなよ。プレゼントと勉強を兼ねて」ということで、生地を伸ばすところから、型に敷いて、中身を詰めて、洋ナシをスライスしてきれいに並べて、焼いて(焼きはやっていただきました)、ナパージュを塗って。
プロが仕事をしている現場で作業するのは、学校では絶対に味わえない、緊張感や、何とも言えない感覚を感じながら作業しました。

そして最後に、「私が卒業したらここに就職したいです。もし募集をかけることがあったら教えて頂きたいです。」今考えてるとなんと図々しい笑
そして、卒業するまであと1年はあるのです。
何も知らないって怖いですね笑
無鉄砲にも程があるというか…
でも、師匠は蔑ろにせず、「わかった。その時は声をかけるよ。でも、それまでは学生だからしっかりと勉強して、遊んで、できれば他のお店も色々見てくるといいよ。」とおっしゃってくださいました😭

そして、意気揚々と帰りました。

それから私は、「フランス菓子」の虜というか、何にも知らなかったので興味が湧いて湧いて。

色んなお店に食べにも行きました。
春休み、夏休みで他のお店に研修をさせて頂きました。
しっかりと勉強もしました。
製菓衛生師の資格も合格しました。
そして、たまに師匠の元に行き、色んなお話を聞かせて頂きました。

そして、2年生の冬は、研修旅行と題して、ヨーロッパに!!!

本来は、フランス、ベルギーなどに行く予定だったのですが、
前年にフランスでテロがあり、安全のことも考え、行き先が変更されました。

場所は、オーストリア、スイス!!
ヨーロッパには変わりないので、とっても楽しかったです。
ただ、使えるのはドイツ語。ここまで学校でフランス語をやってきたのに披露する場がなくなってしまいました(といっても、フランス語も喋れるほど上達していなかったので、、、)。

時期はクリスマス🎄🎅
クリスマスマーケットがそこかしこでやっていて、キラキラでした✨
本場を体感することができて本当に良かったです。また、今行ったらもっと違うことを思うだろうから、また行きたいです。

🎁クリスマスマーケット🎁

オーストリアでは、ザッハトルテが有名なので、しっかりと食べてきました。
有名なお店が2軒あって、どっちも美味しかったです!
どちらも「うちが元祖だ!」と揉めて、裁判するくらいなので、お菓子に対しての思いは、熱いんだな、と思いましたし、それほどまでに情熱を注げる職人になるのは、なかなかできないことなので、尊敬します。

そして、卒業制作。
2年間の集大成として、作品を作ります。
今までの経験から、クオリティの高いものを目指すか、自分がやったことのないものに挑戦をしてみるか。
それぞれが自由に表現をします。

それも無事に終えて、晴れて卒業!!

無事に、学生生活を終了できました。

これにて専門学生編、終了です!


いつも応援ありがとうございます。
投稿頻度に波があるので、読んでくださっている方には申し訳ないのですが、気長にお待ちいただけるとありがたいです。

今後もよろしくお願いいたします!!


東京の西多摩地区で開業を目指しております!
ご興味ある方は、ぜひ覗いてください🙇‍♀️🙇‍♀️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?