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ワイと助手〜合理的判断というステキな妄言〜

ワイ「新卒入社した若者が退職代行を使って即退職するニュースを目にしました。」

助手「いまの時代は見切りが早いのかな?」

ワイ「入社前と話が違うケースとか。」

助手「それは会社が悪いんじゃない?」

ワイ「あと『会社と合わない』『仕事が合わない』とか。」

助手「それは新卒社員の方が悪いでしょ。」

ワイ「なぜです?」

助手「見抜く力が無かったってことでしょ?」

ワイ「だからすぐ諦めてしまう。」

助手「若者視点で言うと合理的判断って言いそうだけど。」

ワイ「そうですね。若者には経験値がない。そのくせに口達者で知識だけは豊富に得ているから、さも正しい判断しているように幻想を見ている。」

助手「アナタはいくつになっても正しい判断できないけどね。」

ワイ「メンタルを病むケースもありますよね。」

助手「パワハラとかいじめとか論外だよ。」

ワイ「もちろんですが、メンタルが弱いのが現代の人間と言えるかもしれません。」

助手「そんなこと言うと炎上するよ。」

ワイ「そもそも精神的な強さって何だと思います?」

助手「忍耐力とか情緒が安定しているとかかな?」

ワイ「一言で表すと生きる力です。」

助手「もしや精神論を語ろうとしてる?それ古いよ。」

ワイ「古いですか?」

助手「そうだよ。『やればできる』とか『根性を出せ!』とかいつの時代よ。」

ワイ「しかし生きる力に必要な素材は詰まっていますよ。」

助手「何がよ?」

ワイ「目の前のハードルを乗り越える気持ちだったり、やり抜くことで得られる経験値というものはラクしていても得られません。」

助手「そうかな?今だったらYoutubeとか自己啓発本でも得られそうだけど。」

ワイ「知識としては得られますが、それを適用する能力は育まれません。どの場面でどのように使うか適正に判断する力は実体験からしか得ることはできないのです。」

助手「窮地に陥ったときに力を発揮できる、的な?」

ワイ「いくら知識があっても正しく使えなければ意味が無いです。いくら頭が良くても経験に裏付けられてない人の言葉って響かないでしょ?」

助手「頭でっかちだなって感じるかも。」

ワイ「ですよね。とは言え精神論を語る人ほど具体的な根拠を示せないのもまた事実。」

助手「『それはなぜですか?』って聞かれても『つべこべ言うな!』って言われて腹が立つ。」

ワイ「根拠を示せないのは、精神論を語る側が充分な体験をできていない場合や何も考えずに生きてきた証拠です。」

助手「なかなか言っちゃうね。」

ワイ「私が言いたいのはそれとは違います。さっき言った生きる力とは生き抜く力のことです。」

助手「説明してよ。」

ワイ「例えば目の前のハードルを乗り越える意味は?それは限界突破する能力や、自分の隠れた能力を引き出すキッカケになります。」

助手「うんうん。」

ワイ「次に、合わない人間と一緒に行動する意味。これは自分が嫌いな相手でも対応できる方法を得たり、適切な距離感を掴むためのトレーニングとも言えます。」

助手「なるほどね。」

ワイ「自分にとって苦しい出来事を目の前にしなければ、その場面から脱する方法を考えることも無いでしょ?自分の限界を突破する・・・すなわちブレイクスルーする最高の機会だったりします。」

助手「確かに目の前に問題が起こらないと考えないもんね。」

ワイ「これらの経験が無いとこの社会で生き抜く力は育たない。人間社会で健康的に生きていくことができません。」

助手「だから生きる力なんだね。」

ワイ「病は気からという言葉があります。」

助手「突然だね。でも昔、お婆ちゃんから言われたの思い出した。」

ワイ「強い気持ちがあれば病気になりづらいし、病気になっても回復が早いという意味ですが。」

助手「これも精神論っぽいけどね。」

ワイ「そんなことないですよ。強い精神を持てば身体の免疫力が上がることは研究でも明らかになっています。」

助手「そうなんだ!」

ワイ「逆に言えば弱い心だと、免疫低下・睡眠の質が悪化したりストレスが原因の生活習慣病を発症しやすくなったりすると言います。」

助手「確かにそれは納得かも。メンタルの病抱えてる人は身体の病気になりやすいと聞くし。」

ワイ「で、この病は気から社会で生きる力には相関性があると言えますね。」

助手「普段から気持ちを強く持てる人は社会というコミュニティでも生き残っていけるし、身体も丈夫でいられるってことだよね。」

ワイ「そうですね。まだまだ未解明な部分もありますが、技術が上がっていけば科学的・医学的にもどんどん実証されていくんじゃないでしょうか。」

助手「参考になったわ。でもさ・・・」

ワイ「はい?」

助手「この話、オチあるの?」

ワイ「考えてないです。」

助手「どうすんのよ。」

ワイ「諦めます。」

助手「それじゃ最近の若者と同じじゃん。」

ワイ「合理的判断ということで。」


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