多様性を履き違えると難儀だ。
ワイ「多様性という言葉を耳にすることが増えましたね。」
助手「そうだね。最近ならLGBTとかよく聞くね。」
ワイ「多様性とはダイバーシティとも言いますね。」
助手「その言葉聞いた時は何のこと言ってるかピンと来なかった。」
ワイ「何でも横文字にすれば良いってものではない好例ですね。私も最初はダイバーが住みつく街かと思いました。」
助手「それはない。」
ワイ「水に飛び込む人たちの街。」
助手「意味分かんない。」
ワイ「しかし多様性と言っても実現が難しいと思いますよ。」
助手「そうかしら?それぞれが相手を尊重していく意識を持てばいいんじゃないの?」
ワイ「そうとも言えません。」
助手「なんで?」
ワイ「あるグループが多様性を社会に訴えているとしましょう。そのグループは少数派です。」
助手「自分たちの権利を訴えているのね。」
ワイ「しかしそのグループは自分たちの権利を訴えたいがために、他の集団を攻撃してしまっている場合があります。」
助手「そうなの?」
ワイ「温泉むすめや宇崎ちゃんなんか好例じゃないですかね。見ていて滑稽ですよ。」
助手「どんな問題?」
ワイ「女性権利を訴えるグループが、女の子のアニメイラストを攻撃していたというものです。」
助手「どういうこと?」
ワイ「そのグループはイラストが性的だと訴えていました。たかだかイラストなんですけどね。」
助手「アナタが好きそうなイラストね。」
ワイ「嫌がる人もいれば、好む人もいます。」
助手「嫌がる人に配慮が必要ってことじゃないの?」
ワイ「そのイラストも企画する人がいて、制作に携わる人がいて、町おこしに活用して恩恵を受ける人たちがいます。」
助手「そのコンテンツで生活している人たちがいるもんね。」
ワイ「そのコンテンツを嫌だと言う理由だけで、それに関わる人たちの生活を脅かしてよい理由にはなりません。」
助手「許容すべきこともあるってことね。」
ワイ「主張を声高に叫ぶことで、デメリットを受ける集団がいたという事実。これは目を背けてはいけないと思うのです。」
助手「なるほどね。」
ワイ「ある集団のメリットは、別の集団のデメリットになり得る。これは社会生活を営む人間である以上受け入れるべき事実だと思います。」
助手「自分たちの都合の良い主張ばかりではダメってことね。」
ワイ「ね。滑稽でしょ。昨日はうつ病について話しましたよね。」
助手「そうだね。」
ワイ「本当に守られるべき人たちは存在します。それは少数派であっても配慮され重んじらる必要はあると思います。」
助手「確かにそれはそう思う。」
ワイ「しかし残念ながら、少数派と言う要素を利用して主義主張や思想を押し通そうとするグループもいるのです。」
助手「そうなんだ。」
ワイ「だから対立を生み出すのですよ。」
助手「それは残念だよね。」
ワイ「多様性への理解を深めるためには、法律で縛るのではなく教育の範疇だに盛り込むべきだと思いますよ。」
助手「どう言うこと?」
ワイ「自分と異なる相手を受け入れるマインドを教育に盛り込んだ方が意味があると思います。」
助手「なるほど。それは理解できる。」
ワイ「そもそも人間はコミュニティを作りたがる生き物です。」
助手「仲間づくり?」
ワイ「そうです。そして仲間を集めたものを表すのが党という言葉です。」
助手「そうなんだ。」
ワイ「党を使った言葉には政党・徒党・残党・悪党があります。これら集団を表す党という言葉にあまり良い意味はありません。」
助手「言われてみればそうだわ。」
ワイ「なので、最も良いのは一匹狼で生きていくこと。」
助手「アナタ友達いないもんね。」
ワイ「自分の力だけで生きていけば集団化することもないですし、気が楽ですよ。」
助手「本当は淋しいんでしょ?正直に言いなさい。」
ワイ「もうダイブしたい気分です。」