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ファンづくり。

助手「明日セミナーに行くの。」

ワイ「そうなんですか?」

助手「はぁ。」

ワイ「なんか憂鬱そうですね。」

助手「自己紹介があるんだけど大人数の前でやるから気が滅入る。」

ワイ「せっかく自分を知ってもらう機会なのに?」

助手「人前で話すのが苦手なのよ。」

ワイ「毒舌だから?」

助手「それはアナタに対してのみ発動。」

ワイ「緊張するんですか?」

助手「上手く喋れるか分かんないし。」

ワイ「なぜ上手く喋る必要があるんです?」

助手「そりゃ大勢の前で喋るんだから上手く話したいじゃん。」

ワイ「自己紹介ですよね?」

助手「そうよ。」

ワイ「だったら素直に自分を出せば良いのでは?」

助手「人前でカッコ悪いところ見せられない。」

ワイ「いいカッコしようとするから緊張するんじゃ無いですか?」

助手「上手く喋ろうとするのといいカッコするのは違うよ。」

ワイ「無意識に自分をよく見せたいと思うのは人の性です。」

助手「内面をほじくり返さないで。」

ワイ「目的は自分を知ってもらう事なんですから、今の自分をありのままに出せば良いと思うのです。」

助手「それが難しいのよ。」

ワイ「難しく考えるからややこしくなるんです。シンプルにしましょう。」

助手「どういうことよ?」

ワイ「緊張してしまって上手く喋ることができないのも自分自身。しかし伝えたいという思いもまた自分自身です。」

助手「?」

ワイ「うまく喋ろうとするのではなく、誰も知らない自分を知ってもらう良い機会と捉えましょうよ。」

助手「具体的にはどうするの?」

ワイ「あなたの言葉に耳を傾ける他の参加者は、とてもあなたのことを知りたがっています。」

助手「そんなことないよ。」

ワイ「思い込みを捨てましょう。『どうせ自分のことなんか誰も知りたくない』と思い込んでるのは自分自身です。」

助手「そうかな?」

ワイ「もしくはあなた自身が他人の自己紹介を聞いてそのように感じているからかもしれません。」

助手「痛いところ突くわね。」

ワイ「結果としてあなたに興味を持たない人間はいるかもしれません。ということは逆にとても興味を持つ人間もいるかもしれない。」

助手「それが分からないから不安なの。」

ワイ「やってみないと分かりませんよね?」

助手「それはそうだけど。」

ワイ「だったらやってみる方が価値があるでしょ?もしかしたら自己紹介をきっかけに興味を持ってくれる人が一人でも増えるかもしれませんし。」

助手「うーん。」

ワイ「周囲の人間は自分のファンだと思えば良いだけですよ。」

助手「え?」

ワイ「みんなあなたの一挙手一投足に注目しています。そしてあなたがどのような言葉を発するか、今か今かと待ち構えています。」

助手「余計緊張するでしょ!」

ワイ「どうせ緊張することは変わりませんし、それならとことん緊張してしまいましょう。」

助手「まさかの逆転の発想。」

ワイ「そしてあなたが今伝えたい言葉を言葉で紡げばいいのです。」

助手「過去の思い出や、今の自分のことを伝えるのね。」

ワイ「そうです。上手く伝える必要はありません。一所懸命に伝える姿を見せるのです。」

助手「ほう。」

ワイ「その一所懸命さもあなたの姿。それを見て心を動かされる人もいるかもしれませんよ。」

助手「今の話聞いて少し頑張れそうな気がするわ。」

ワイ「良かったです。」

助手「じゃああなたも自分のファンに語りかけるように話すの?」

ワイ「もちろん。世の中の人間はすべて私のファンですから。」

助手「世の中の人間すべてが不安になる発言だね。」



ー先日買ったLED蛍光灯が思いのほか使い心地Good。
 12畳の部屋でも充分使える光量だったり。ー


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