年代記・はつこい
編集しました。by雀の涙。
年代記・初恋
☝1ひい
淀川のわんどのながめは
半世紀まえとかわらない
べつに友達でもなかった
別の高校に進学した
あのひとが
心臓の手術のため
一年休学してるときいて
もし彼女が死んだら
ぼくはどうやって死のうか
いつも考えていた
そんな十六才の片想い
半世紀がすぎて
わんどのながめはかわらない
なにかになぜともなく感謝する
✌2ふう
ふるさと
住み慣れた街とも思えず
住み疲れたる
この街を
かなしみの国といい
なみだ落ちる道端で
わがふるさとと定めん
ああここが私のふるさとの街
👌3みい
半世紀すぎて
初恋のおもいでは
甘くもすっぱくもない
ただ苦しい
それを語りきったとき
すべてはおわる
あと半世紀ののちに
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