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美味しい話 コロナが過ぎたら絶対に行く!! 31 三国甘海老
「甘エビは1959年頃、初めて三国港で水揚げされたといわれており、カニ漁を行っていた漁師の網に偶然甘エビが入ってきたのを見た漁師が、海底の深くに生息しているのではないかと調査を開始。海底500mほどのところに生息していることを突き止めた。」 https://shun-gate.com/roots/roots_98/
昔から甘海老は食べられていた訳では無い。三国の甘海老漁と同年代の自分が子供の頃、甘海老の存在は知らなかった。大人になってから知ったのだと思う。一番初めに甘海老を食べたのは新潟の甘海老。その後北海道の甘海老を食べたのではないだろうか。
福井県坂井市三国町の仕事を始めてから、三国で甘海老を食べるようになりその美味しさに驚いた。ねっとりしていて甘みがあり、海老の香りも有る。これが本当の甘海老なんだと改めて認識した。極めつけは三国の魚志楼で食べた甘海老の天丼。これがやたらと美味しい。甘海老は加熱すると身が縮んでしまい美味しくないと思っていたのだが、魚志楼の甘海老天丼はそんな概念をすっ飛ばしてくれた。天とじにしてある甘海老の天ぷら。酒を飲んだあとに小ぶりの甘海老天丼を注文する。
甘海老にはいくつかのバリエーションが有る。春の頃には脱皮したばかりの甘海老。もちえびと地元では呼んでいるが、ソフトシェル・シュリンプ。価格も割と安い。子持ち甘海老も市場でよく見かけるようになった。色味としては青色の卵がちと不気味かもしれない。昔は子持ちになると甘海老の値段は安かったが最近は珍重されている。
どうやっても地元で取れた甘海老を地元で食べるのが美味しい。それが無理なら漁師さんから直接冷凍したものを買うのがいいかもしれない。
輸入物の甘海老とは全く違う味だということだけは、大声で伝えていきたい。
写真は https://crea.bunshun.jp/articles/-/20280 より
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