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大好きだった爺ちゃんと婆ちゃんの墓参り〜8年ぶりに佐賀を訪ねて

先月、約8年ぶりに祖父と祖母のお墓参りのため九州の佐賀を訪れた。羽田から飛行機に乗ってしまえば佐賀空港までは2時間で着いてしまう。訪れてしまえばこんなにも近くに感じる場所なのに、今回はこの日を迎えるまでうんと長い月日がかかってしまった。

僕は爺ちゃんと婆ちゃんがずっと大好きだった。もちろん二人が天国へ旅立った後も忘れることはないし、今も大切な存在。小さい頃から大切に可愛がってもらった記憶は消えることがない。

そんな二人に恩返しと言えるようなことはほとんどできなかったな。心配かけることばかり多くて、一人前になった姿もお嫁さんの姿も見せることはできなかった。だからかもしれないが、二人とお別れするときにお願いしたんだ。これからも成長する姿を見ていてくださいって。

佐賀のとんこつラーメンうまか〜。(竹ちゃんラーメン/小城市)

二人の生き方から一番教わったことは、自分の周囲の方達を大切にすること。僕ら家族に限らず、他の親戚や友人などにも変わらずにその方達を喜ばせようともてなしていたから、皆から慕われていた。爺ちゃんからは人生を楽しむ大切さも教わったな。もしかしたら婆ちゃんや家族はそれで苦労したのかもしれないが、晩年を迎えるまで楽しみを持って波瀾万丈の人生を生き抜いた姿は格好良かった。

そしてお墓参りの他に、もう一つ佐賀を訪れたい理由があった。それは離れていてたまにしか訪問できないのに、そんな僕ら家族をいつもとても温かく迎えてくださる親戚達の存在があるからだ。爺ちゃん婆ちゃんと同じ場所で育ち暮らしている親戚たちは、当然それぞれに違っているのにどこか似ている。それはきっと佐賀弁のせいだけではないはずだ。そんな方達に会いたくて会いてくて。やっと8年ぶりに来れた佐賀だった。やっとお会いできて、一緒に啜ったとんこつラーメンは最高に美味しかった。

波戸岬の浜(唐津)
波戸岬から見える島々
岬神社

墓参りを終えて小城市から車で唐津市へ。90歳を迎えたばかりの祖父の妹である叔母さんと合流し、波戸岬へドライブ。祖父と叔母にとっての思い出の地で、いつか行って来るといいよと言われていた場所。祖父から見せてもらったアルバムの写真の波戸岬は真っ青な青空と海と幾つも浮かぶ島々がとても綺麗だった。その写真が忘れられなくて、ずっと思いを寄せていた場所だった。あいにくこの日は雨の予報で、祖父の写真のような景色は望めないのはわかっていたが、諦めきれずに訪れた。ちょうど到着する頃、小降りの雨が上がって少しだけ雲の間から光が差した。祖父から僕らへのプレゼントだったと思う。

唐津シーサイドホテルからの眺め
烏賊の活き造り(唐津シーサイドホテル松風にて)

夕食は叔母さんの90歳のお祝いと再会の記念に賑やかな会食。唐津シーサイドホテル内の日本料理「松風」さんにて、唐津名物の活き烏賊をいただく。新鮮でコリコリとした食感と甘みが口の中に広がり、記憶に残る美味しさだった。

唐津城
唐津城からの眺め
旧高取邸

翌日は午前中、唐津市内を観光。唐津城や旧高取邸などを訪れる。叔母さんとの楽しい時間はあっという間に過ぎていった。以前よりも少し痩せて小さくなったような感じのする叔母さんに「これからも元気でいて下さいね」と声をかけて、唐津を後にする。

午後からは祖母の弟である叔父さん夫婦とお会いするために福岡県へ。最近は口数がめっきり少なくなったという叔父さんも、再会を喜んでくださったようでいつもより随分お話しているとのこと。お二人が家族を思って、全国各地をお参りに巡ったお話を聞いたり、叔母さんがずっと続けておられる書の作品などを見せて頂いた。夕食は叔母さんの心のこもった手料理をご馳走になった。味は元より一つ一つ丁寧に見た目も品よく彩られたお料理は、叔母さんの人柄が現れているようだった。

ホテルJALシティ福岡天神

この日はホテルJALシティ福岡天神にやや遅めの時間にチェックインして宿泊。新しいホテルだけあってとても清潔感がありアメニティも気が利いており快適に過ごさせて頂いた。特にバスルームが良くて、長距離移動で疲れた身体が癒やされ快眠できた。スタッフさんの対応もコストパフォーマンスも良く、また福岡に訪れた時には是非利用したいホテルの一つとなった。

こうして約8年ぶりとなる祖父母の墓参りと佐賀・福岡の旅を無事に終えることができた。特にこの2〜3年は社会も激しく揺れ動き、それに合わせて行動を変えていかなければいけないことや不安も多くあった。でもこうして佐賀を訪れて、会いたかった方達とかけがえのない時間を過ごさせてもらったことで、変わらない大切なものがそこにある気がした。そしてこれからの未来も、祖父母から教えてもらったことを忘れずに大切にしていきたいと強く思った。


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亀の昼寝
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