『内省』を取り組み始めて1ヶ月。先生たちの感想。
『内省』についてはここ。
始めて1ヵ月程度なので、効果をはかるはもちろん、感じる事もまだまだ気が早いとは思いつつも、業務量だけで考えると単純に「増」。自分は「学生の自己学習状態」とのトレードオフの可能性を信じているが、それは数ヵ月先の話。実際に携わっている先生方としてはどう感じているのか、とても気になった。
ので、簡単に聞いてみた。
N先生
学生の変化に気づきやすくなった。気づきから、メッセージの返信や、直接の対話になる事も。
在宅ワークや学生欠席などで、それぞれが学校不在で対面する機会が減少しても、『内省』チャットで繋がりは切れないので安心。
→『内省』チャットがハブになっている。フォームの項目は運用の様子や結果を見ながら、追加や削除するとより良い『内省』のきっかけになると思う。
チャット運用の手間はたいした事ない。
他の先生がどんな運用をしているのかは少し気になる。10月開講学科でも取り入れたいと思っている。
H先生
離脱率が減っている印象。まだ途中だし、集計もしていないので感覚程度。
学習に絞った振返りなので、テストの点数や試験の成績に触れたコメントなどを返信すると、『やば、先生ちゃんと分かってる』や『ちゃんと見てくれてる』など緊張と安心を満たしていそう。
T先生
直接会話をした事が無い学生でも、『内省』チャットでの質問やアドバイスをきっかけに教室での質問に繋がった。
直接顔を合わせられなくても、学習面においてはある程度様子が把握できる。
今後、人物試験における『内省』も考えるられるかも。
チャット運用の業務は増えたが、頻度も量も大した事は無い。それよりも、様子の把握や繋がりの増加などの得る物の方が大きい。
他の先生のコメントは最初は気になっていたが今は気にならない。
K先生
すごく良い仕組み。学生・教員ともに内容が言語化されているので、「振返りの振返りが可能(特に教員側)」、「教員間での共有が容易」、「教員複数で学生を観る体制になる」と言った点が挙げられる。
項目はブラッシュアップが必要。だが、適切に調整できる(苦手科目は?得意科目は?など)と、より具体的に振返る事ができ、それと時期を考慮すると、いつ、どの科目が、どのような状態になっていると良いか・まずいか、などがより客観的に捉えられるようになりそう。
それらと普段の成績・学習状況の客観的情報から、『科目別学習リーダー』みたいな称号を付与。その者たちを中心とした学習サークルなんかも作れると楽しそう。
H先生
導入目的である「学習モチベーションの維持(≒離脱防止)」「自己学習サイクルの生成」の効果をはかるには、まだ時期が早いかなぁ。
とは言え、(担任でなくても)担任のようなコミュニケーションが取れるので、担任負担が減るかなぁ。
⒉のコミュニケーションを取る際に、今まではざっくりとした大枠で成績を捉え伝えていたが、この方法になってから(チャット内に成績表があるので)より具体的に伝える事ができるになった。
思った以上に好反応。もっと、手応えを感じないのかなと思っていた。特に、最もベテランのK先生が、最も好反応だったのは素直に嬉しかった。
最終的には、『離脱状況の過年度比較』はもちろんだが、『内省度の向上』、例えば、コメント量のや内容の具体化などが見られないか?、は時間をかけてでも分析したい。この『内省力の向上』が見られれば、自己調整学習力向上(自分で勉強できるようになった)が示唆できるかなぁ。
安易かなぁ。でも楽しみだなぁ。