制限がある環境の方が、創造性は発揮されるか…?
東京に来て、変わった事の一つが買い物の仕方。
わたしは、地元・福岡に住んでいる頃から、オーガニックなお食事を気にかけているので、お野菜なら無農薬・無化学肥料、加工品なら無添加、お肉なら抗生剤不使用等、いくつか心がけている事はあります。
東京で住み始めた地区は、割と高級住宅街に属するエリアなので、オーガニックスーパーや、いわゆる高級スーパーも近くにあります。
とは言え、農産物は地産地消が命。福岡にいた頃は、オーガニックスーパーでなくとも、殆どが福岡産や九州産だったのが、北関東のお野菜がメインとなる為、福岡に住んでいた頃と同じように買い物をする事はできません。
北関東産を否定する訳では毛頭ありませんが、出来るだけ体調の劇的な変化を防ぐ為、なるべく、住んでいた地域周辺、つまりは、西日本のお水やお野菜を買うよう、気を付けています。
と言っても、中々難しいのが現状。お金もないので、何でもかんでもオーガニックの九州産、とはいかない事も多々あります。
昨日買い物に行ったら、見切り品の籠に、山梨県のオーガニックお野菜が。
半分は見切り品に惹かれて買ったのですが、今日のお昼にサラダにしていみると、これが、味が濃くて美味しい。
見切り品の為、鮮度には期待していなかったので、余計に驚きました。
さすが、オーガニックのお野菜!
慣行栽培のお野菜では、こうはいかないと思います。
他に、新たな発見もありました。
春のお野菜を食べたいと、オーガニックスーパーで見つけた兵庫県産の「のらぼう菜」というお野菜を購入。
見た目は、菜の花そっくりです。
でも、味は癖がなくて食べやすい。
苦味を欲していた身体にとっては、少し残念でしたが、それでも、また一つお野菜のおいしさを知れて、心が満たされました。
↓これまた兵庫県(淡路島)で水揚げされたシラスと共に。
夏目漱石の名作「こころ」は、新聞連載から生まれた作品だそうです。
新聞連載という事は、字数制限があります。
創造性というのは、そういった制限された環境から生まれる。
内田樹さんの『疲れすぎて眠れぬ夜のために』という本の中で、言及されていた事です。
食の創造性も、文学作品も、制限された環境の中から、最大限の力を発揮しようとする人間の精神から、素晴らしいものが生まれるのかもしれません。
日々のお食事や出版社でのお仕事、趣味の書き物やベリーダンス。
制限された環境の中、自分に出来る最大限を、日々探求していこうと思います。
※写真は、ナチュラルローソンのワインの品揃えに興奮した際の一枚。