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肩こりの教科書


最近いろんな人の哲学を聞くのが趣味になってる荻尾です。
AIが発展している中、ある方がこんなことを言ってました。

【人間は失敗できる、失敗して改善点を考えて再挑戦できる】
ロボットには失敗ができませんよね。

今後失敗することの過程と、再挑戦というキーワードに価値が生まれると予想しています笑

ちょっと余談になりましたが、早速本題に入っていきます!

今回のテーマは肩こりについてです!

最近はリモートワークが定着し、パソコンや携帯に向かっている時間が長くなっています。その結果、肩こりを訴える方が増えているのではないでしょうか。
おそらくこれを読んでいるあなたやあなたの家族もこの肩こりに悩まされているかもしれません。
臨床をやっていても腰痛と並び、もしくはそれ以上にかなりの頻度で肩こりに悩まされている人に出会います。

2019年の調査になりますが、
肩こりの症状を訴える人は、男性では1000人に60人弱
女性では男性の約2倍にあたる1000人に120人弱に上ります。

かなりの方が悩まされているということです。
腰痛と並び身近に存在する体の不調です。
しかし、肩こりについて医学的に勉強したことがありますか?
なかなか肩こりを医学的に勉強する機会は少ないと思います。

これで周りの肩こりに悩まされている方達を、その悩みから解放してあげて下さい!
では行きましょう〜!


肩こりの歴史

世界における肩こりの歴史

まずは肩こりの歴史からです。
肩こりや腰痛の歴史はとても古く、肩こりや腰痛の始まりは紀元前2900年ごろ、つまり今から約4900年前に遡ります。
この頃に栄えたとされる、古代シリアの農耕遺跡で見つかった遺体の腰の骨が変形した状態で発見されており、腰痛に苦労したと言われています。
これが現在確認できる最古の肩こりと腰痛の始まりです。
きっかけは人間がの生活が、狩猟生活から重労働の農耕生活に変化したからだと言われており、それ以降急激に数が増えていくことになります。
そして時代は進み1760年代。
産業革命が起こります。

産業革命により人間の労働は機械によりどんどんと軽減されていきました。
しかし、肩こりや腰痛はどんどんと増加していきます。
機械により便利になった分、労働によって筋肉を使う機会が少なくなったからです。
さらに第2次産業革命により自動車が開発され、肩こりや腰痛はどんどんと増えていくことになります。
利便性が増すことで肩こりや腰痛が増えていきます。
パソコンやスマホ、インターネットが普及し家でも世界中の人と繋がれるようになった今、どんどんと筋肉を使う機会が減っています。
今後も技術は発達していくため、肩こりや腰痛で悩む人は今まで以上に増えていくと思われます。


日本における肩こりの歴史

因みにですが、「肩こり」という言葉が初めて日本で使用されたのは1910年の夏目漱石の書、「門」という本の中であるとされています。

頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が石の様に凝っていた

夏目漱石 門


肩こりの種類

肩こりは「症候性肩こり」と「原発性肩こり」に分けられます。
症候性肩こりは内科・外科・精神科・神経科・整形外科領域など他の疾患が原因で起こるものを指すため、その病気を治療することで改善が見られることが多いです。
例えば、肺がんですね。症状の一つに肩こりが見られることがあります。
原発性肩こりは、悪い姿勢や長時間の同一姿勢、首や肩の筋力低下による疲労などが原因で起こりやすいため、運動療法によって改善することができます。
したがって、今回は原発性肩こりについて解説していこうと思います。


生理学的に考える肩こり

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