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日本の灯台のはじまり 日本における灯台の始まりは、664年(天智天皇3年)に壱岐、対馬、筑紫に防人(さきもり)を配して海岸の防備にあたらせた際に、そこで設けた「のろし」が遣唐使船の目標に使われたことから、昼はのろしをあげ、夜間はかがり火を焚いたのがはじまりとされる。そのほか「澪標」と呼ばれる簡易な標識は万葉集に詠まれており古くから利用されていた。 1722年(享保7年)、浦賀で枝葉を残した竹竿の下部に石を詰めた俵を重りとして港内の険礁を示した。また1849年(嘉永2年)に
横浜北水堤灯台(B)|神奈川県横浜市 2021年12月30日 明治の初めから国際貿易港として栄えた日本の表玄関港である横浜港に1896年(明治29年)5月16日に築造・点灯。設計はイギリス人技師ヘンリー・スペンサー・パーマー。赤色・鉄造六角形の四層構造。防波堤灯台としては日本初であり、また東京湾の現役航路標識としても最古のもの。 灯台築造以前は“灯竿”によって港内を航行する船舶の安全を図っていたがこれを廃止し鉄製の灯台として赤色の横浜北水堤灯台が築造された。しかし192
城ヶ島灯台|神奈川県三浦市 2021年11月23日 城ヶ島灯台の場所には1678年(延宝6年)から灯明堂(日本式の灯台)が設置されており、その後にかがり火を焚く篝台によって明治の時代まで火が焚かれていた。しかし後に建設される野島埼灯台の灯りと誤認するとの理由から1869年(明治2年)に廃止が決定。1870年(明治3年)にレンガ造の初代城ヶ島灯台が建設された。 観音埼灯台や品川灯台など日本の近代灯台初期の建設を担った横須賀製鉄所建築課長のルイ・フェリックス・フロランが最後