見出し画像

生命の危機!っぽい病気in中国👉他に選択肢がない究極の選択

高熱を出して、病院に連れて行ってもらいたいのに、言葉が通じず、力尽きて近くの机にもたれかかってしゃがみ込む私。


どうすれば…

と、半ば絶望に打ちひしがれながら考えていた時に、

「ガチャ!」


っと、事務所の向井の部屋の扉が…



あっ、変換ミス♡



事務所の向かいの部屋の扉が開き、いつも中国語を教えてくれている先生が出てきました。


その部屋は数人も入れば一杯になるような小さな部屋で、彼はそこでNBAの試合をテレビで見ていたのですが、恐らく、私がしばらく事務所で大声で喚いていたので、それが聞こえていて気になったのだと思います。


聞こえてたんだったら、もうちょっと早く出てきてくれれば良かったのですが、試合が良いところだったので、それどころではなかったんでしょうね(笑)


で、どうしたんだと聞かれ、かくかくしかじか…と説明をすると、


なるほど…。状況はよくわかった。


確かに、この辺には病院は、


「無い」


え゛え゛~っ!

んな事言わんと~!

水戸黄門みたいに印籠出して一件落着してくれるんちゃうん?



………でも、「診療所」と言われる所なら、学校の裏にある。


そうそう!それそれ!

キタ~ ━(゚∀゚)━!  印籠~! 



………ただ、そこはあんまり衛生的じゃないから、外国人が行くにはちょっとどうかと思うけど、それさえ良ければ連れてってあげるよ。


衛生的でも、官僚的でも、独裁的でも何でもいいっす!(いや、アカン!)

アニキ!

どこまでもついて行きます!



…この先生が本当に神様に見えました。



学校の裏は、市場等の、ちょっとした生活のインフラが集まっている所で、そこにある肉まんやさんにも良く通っていました。


レンガ造りの小さな厨房からブリキっぽい屋根を渡し、床は土の地面そのままで、背の低い木のテーブルと、背もたれの無い小さな椅子しかない店?でしたが、当時肉まんが確か一個1元!しかも、大きさは、今数元で売られている小籠包の5倍から7倍!近くありました。


肉は超少なかったですが、名前が肉まんなので一応入ってました。(笑)


そこもご夫婦で営んでおられたのですが、ある日のお昼にお邪魔すると、おっちゃんが「おお~来たか~」と言いながら、白いポリタンクを持ってきて、椅子に座ると、そのポリタンクの中身をコップに注ぎ始め、美味しそうに飲んでいました。


ああ~、白酒か~。でも、今平日の昼間やで~。


そして、おっちゃんの顔が少し赤みを帯びた時、


「孔子って知ってるやろ?ここは孔子の街やねん。」

と、この街で、会う人会う人全員が語りはじめる話を始めました。


「でな、俺は孔子の子孫や。名字は「孔」やねん。」


やっぱり居るんや~、孔子の子孫。


でも、孔子って、今から2,500年位前の人やろ。ホンマかな?子孫やったら、論語か哲学研究してるんちゃうん?で、もうちょっとお金持っててもよさそうな感じちゃうん?なんでこんなボロボロの肉まん屋さんなん?


しかし、おっちゃんも丁度いい気分だったので、軽く大人になってその現実的な疑問を封じ込め、「すごいですねぇ~」を連発し、長くなりそうな話を切り上げて帰りました。


因みに、もう一人孔子の子孫と名乗る女性を見つけたのですが、この人は確か孔子のお墓(孔林と言います)の前で、ござを敷いて土産物売っていました。


………金持ちの子孫と仲良くしたかったのに。



話を戻しまして、診療所は、学校の裏手を出て、徒歩3分位の所でした。


昔よく街角で見かけた、一見すると薬局なのか、マッサージやなのか、はたまた別の職業なのかが良く分からない、ドアの無い建物でしたが、何屋さんでも共通している「薄汚い」と言う点はバッチリ抑えていました。

中に入ると、すでに白くない白衣を着た男性の先生と、年の頃二十歳前後の、私服を着た女の子(先生の娘さん?不明です)が居ました。


連れてきてもらった先生に一通り状況を説明してもらい、問診を終えた後、


よし、点滴を打とう。


となりました。


しかし、当時の私は日本で手術も入院もしたことが無く、点滴すら打ったこともありません。(元気でいられたことに感謝です♡)


え゛っ?点滴?しかも初めての点滴がここで?針大丈夫?点滴液大丈夫?


しかし、これしか選択肢はありません。


田舎に留学すると、「これしか選択肢はありません」と言う場面に結構遭遇します(笑)




しかたが無いので、診療所の奥へ進むと、さっきの二十歳前後の女の子が、



じゃぁ~お尻だして♡ (/ω\)



………えっ?お尻?なんで?


いきなりで面喰いましたが、意味が分かりません。


【お礼】

私が記事を書き続けられるのも、今こうして貴重なお時間を割かれてこの 記事を読んで下さっているあなたのお陰です。本当に有難う御座います!

相互フォローさせて頂いております。宜しければフォローお願いします。



👉 「生命の危機!っぽい病気」シリーズ 好評おすすめ中です!

その1 ヘドが出るような不吉な予感
その2 私の命を狙うミスターX
その3 他に選択肢がない究極の選択
その4 えっ?ここで脱ぐの?マジで?
番外編 混沌とした寂寥の世界


人生いつも土壇場で踏ん張ってばかりいるプロフィールです(笑)



私の全記事リンク付きサイトマップです



いいなと思ったら応援しよう!

かくびん@中国語発音サポーター 相互フォロー中!
サポートを下さるあなたのお志とお気持ち、大変有り難く頂戴致します。そのお志に報いることが出来るような、よりよい記事を書かせて頂ける様、更に精進いたします。

この記事が参加している募集