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命がけ!っぽい中国留学👉暗黒の徘徊


いよいよか…

と思ったその時!

後ろにいた運転手の右手が、私の後ろから私の肩をグッと掴み…


一言。


「彼(別の運転手)は、俺の友達で、ここから彼が送っていくから」


はぁ~?

タクシー乗り換え?


「お金はもうもらってるから、その運転手には払わなくていいよ」


日本でタクシーの乗り換えするほどの距離も乗ったことはないですが、タクシーの乗り換えって、聞いたこともないし、何それ?


と、頭の中が混乱していましたが、とりあえず最悪の事態は免れたっぽく、最初の運転手も、超笑顔で私のスーツケースを別の運転手の車に積んでくれたので、軽く安心しつつ、別の運転手の車に乗り、出発しました。


とりあえず、二人が一人に減ったけど、安心は出来んな…


と一抹の不安を抱きながらも、することもないので、暗くてあまり何も見えない窓の外を見ていました。


特に車の運転をされている方は、距離や方向の感覚に優れているので、全く行ったことがないところでも、ざっくりとした方向や距離を掴まれますが、私は当時立派なペーパードライバーで、どちらかと言うとちょっと方向音痴な方。いつもどこをどう走っているのかがわかないのですが、


それでもさすがにこの変化には気づきました。


今まで割と広い道路を走っていたのが、いつの間にか、舗装されていない狭い並木道を走っているのです。

タイヤと地面の接触の感覚の違いもあったのですが、少し注意して見て、そこが並木道と初めて分かったのです。少し注意しないと見えなかったのは、道路に街灯が無かった為です。


またここで誰か呼んで降ろされるんちゃうか?


と、安心したのも束の間で、また最悪の事態の事を考え始めたその時、運転手が急に車を止めました。そして…!



おなかが痛くなったので、続きは明日にしますと言いたいところですが、我慢して書きます(笑)



窓を開けて、「〇〇学院ってどこ?」


私は不安と動揺で気づかなかったのですが、たまたま人が通りかかったので、その人をつかまえて道を尋ねているようです。


え゛っ?この運転手目的地の場所知らんの?知ってる言うたやん!


で、その道行く人の言われるがままに再び車を走らせた後、また止めました。


なんだ?!と思ったら、また道行く人に場所を訪ねています。

(何回きくねん!)

と、何度かそれを繰り返し、ようやく無事学校へ到着。


はぁ~。やっと着いた。と、ようやく安心することが出来ました。


なんだかんだ言うてこの人、一生懸命道尋ねてくれてたから、いい人なんかな?と思っていたのですが。。。


中国はご存じの通り、ボ〇タ〇り天国。


私たち留学生は、大多数が飛行機で北京まで来ていました。この為、空港から学校までタクシーで行く人が多かったので、「幾らだった?」という話題でもちきりでした。

で、結局空港から学校まで、正規のタクシーでおおよそ100元!が相場だったので、私は相場の4倍強取られていたことが後日判明しました。


なるほど!

だから最初の運転手!別れ際の時に超笑顔やったんや!

だから二番目の運転手!一生懸命道尋ねてくれてたんや!

くっそ~!


とは言え、一時は最悪の事態も覚悟していたので、それが当時のレートで約6,000円で済んだから、良かったのかな?とも思っていましたが…


上には上がいて、同じ北京空港から学校まで、1,300元(!)くらい取られた人もいました。


いくら何でもそれはやりすぎやろ~!


改革開放でGDPが前年比どうのこうの言うて、結局その年は9.9%やったみたいやけど、俺ら外国人めちゃめちゃ貢献してるで!


ちょっとは感謝しろ!ホンマに!(笑)


※ この話はノンフィクションです。


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その1 決断
その2 命のやりとり
その3 暗黒の徘徊


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