命がけ!っぽい中国留学👉命のやりとり
学校がないところで降ろされた…
…まさか!
ひょっとして、ここで…!
始めて一人で中国へ来たので、何も勝手が分からずにタクシー代を先に払ってしまっていたのです。
…! そうか、取るものも取ったから、「お前ここでほかして行くわ」
って言う事かな?
じゃあ、スーツケース取り返さないと…
と思ったその時。
私の考えを見透かしたかの如く、運転手が車から降りてきて、後ろのトランクを開けて、私のスーツケースを降ろしました。
…? 運転手スーツケース掻っ攫って行かんかった…
という事は、スーツケースを開けろって言われるのかな?
でも、スーツケースなんて、鍵が無くても電動ドリルかなんかでこじ開けられるやろ?
車から人と荷物を完全に降ろしてどーするんやろ?
一体なんやろ…?
と、一人で必死に考えていたのですが、その間運転手は、車のトランク付近に立っている私の更に後ろ、つまり進行方向とは逆に向かって数歩程度の場所で、たばこをふかしていました。
ん?荷物を掻っ攫うなり、金目の物を取るなり、命をとるのであれば、人気もないし、絶好のチャンスなんやけど、この運転手さっきからタバコ吸ってばっかりでなんもせーへんな?なんで?
謎はますます深まるばかりでした。
色んな事を考えていた気づかなかったのですが、ふと前方に目をやると、車のライトが目に入りました。そして、その車の運転席のドアが開き、「ハイカラでナウいスタイル」の、胡散臭いオッサンがおりてきて、こちらに向かって歩いてきます。
…! そうか、運転手こいつを待ってたんや! 二人がかりか!
と気づき、後ろを振り向くと、運転手が吸っていたタバコを投げ捨てて、こちらへゆっくりと向かってきます。
終わった。。。
可能性は100%ではないですが、本当にそう思いました。
ホンマに留学に来たかったし、中国に来れただけでも良かったんかな?
と、最悪の事態を想定してあきらめていたのですが、同時に、必死でやったら何とかなるかもしれないと、行けるところまで行こうと、なりふり構わず抵抗する準備もしていました。
そして、二人の運転手が、私の必殺の間合いに入り、
いよいよか…
と思ったその時!
後ろにいた運転手の右手が、私の後ろから私の肩をグッと掴み…
すいません。ちょっとトイレに行きたくなったので、続きは明日にさせてください。
※ この話はノンフィクションです。
【お礼】
私が記事を書き続けられるのも、今こうして貴重なお時間を割かれてこの 記事を読んで下さっているあなたのお陰です。本当に有難う御座います!
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その1 決断
その2 命のやりとり
その3 暗黒の徘徊
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