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Photo by
d_tsujimoto
スポーツを、お金から好きになる人はいるのだろうか。
スポーツについて考えたとき。僕は「お金にならないことが、お金になる」という側面が、良さであったりするのかなぁと思ったりした。
スポーツの出どころは「楽しい」とか「気持ちいい」とかそういうもんだろう。世界で初めてボールを蹴った人たちが、放映権のことなんて考えるとは思えない。彼らとスポーツとの間には、ただ自分たちの時間をひたすらに費やすほどの「熱」しかなかったはずだ。
そしてそれは、スポーツとお金が切っても切り離せなくなった今も、根本的には変わらずにあり続けていることだと信じている。
少年が、あの選手が、スポーツをはじめた理由はなんだろう。もちろん、貧困に苦しむ彼らが、スポーツのお金という面に魅力を見出して、命を懸けてきたことも理解しているつもりだ。
でも、世界中にありとあらゆる稼ぎ方があるなかで、スポーツを選んだのは、そこにお金以外の「熱」を、子どもながらに感じることができたからだろう。
お金に替えようとしている人の、出どころはなんだろう。せめて、同じ「熱」から生まれたものであってほしい。