犯人が重視するもの「こどもはこの場所で襲われる」
犯人が重視するもの「こどもはこの場所で襲われる」
今回の本
誤った考え
みなさんは暗い夜道をひとりで歩いた経験があるだろう。
仕事や飲み会で遅くなった日。
駅から自宅までの道。
時間は12時を過ぎている。
(うわー嫌だな)
いつもの帰り道なのに、夜はなんだか怖い。
車がよく通る大きな道なんかは全然平気。
でも、家が近くなるにつれ、車も人も減っていく。
まわりの景色は住宅街に変わっていく。
みんなもう寝ているのだろう。静かだ。
そんな暗い住宅街をひとりでもくもくと歩いていく。
そういえば。
駅からずっと、
私と同じ方面へ歩く人がいる。
私の少し後ろを歩いている。
一度チラ見してみる。
男の人だ。
・・・
急に怖くなってくる。
あなたはこんなときどうしますか?
その男性を・・・何度も見る?
(そんなことできません)
そう、私はこういうとき
振り返ってその人を見ることができない。
もし目があったりしたら・・・ムリ。
目が合った理由に恐ろしいものを想像してしまう。
そんな理由は受け止めきれない。
こういう時は、私が意識していることを
相手に気付かせない方がいい。
そんな気がする。
なるべく、相手が私を認識しないように・・・
みない。みない。
(そうじゃない?!)
(私と同じ考えの人、いるよね?!)
しかしこれは完全に間違っている。
本書を読んで衝撃を受ける。
(え!それいいの!?)
犯罪者の思考
言われてみれば当たり前のことだ。
警戒している人
警戒していない人
どちらが襲われやすいか。
(警戒していない人だよね)
なのに、
どうして私は「警戒していない」を装うなんて考えをしたのだろう。
“どちらが襲われやすいのか“
この問題は、実は
「される」側ではなく「する」側の視点で考える方がいい。
つまり、犯人の目線で考えるということだ。
自分が犯人ならどちらを襲うのか。
(!)
この視点を教えてくれたのが本書だ。
本書は犯人はこう考えるから、
私たちはこう行動しましょうというスタンスで書かれている。
著者が言う、犯人の思考がリアルでゾッとする。
こんな風にいうと、怖いものは見たくない派の方は思うかもしれない。
「犯人の気持ちなんて見たくないよ」
私もそう。
でもそれじゃだめなんだ。
本書を読めば読むほど、
今までの自分の間違いに気づく。
(こわ)
だから私たちは勉強しなければならない。
小さなこどもを持つママ、パパ。
女性の方。
大切にしたいパートナーがいる方。
みんなこの本は、絶対に読むべきだ。
犯人が重視するもの
最後に、本書の中で一番、
私が重要だと感じた考えを1つ紹介したい。
「犯罪機会論」という。
みなさんは、人が行動を起こす時、
必要な要素はなんだと思うだろうか。
私はこの答えを知っている。
いくつもビジネス書を読んできたなかで、
自己啓発に一番重要だと感じている要素だ。
それは環境だ。
行動するには環境という要素が重要なのだ。
そしてこれはなんと、
犯罪であっても変わらない。
(まじか)
人は意思だけで行動するのは難しい。
とりたい行動があっても、なかなか実行できない。
これは心当たりのある人は多いはず。
英語の勉強がしたくても、
家とスマホがあっては勉強できない。
声をかけたい子がいても、
なかなか話しかけられない。
しかし、環境が整うと話は変わってくる。
早朝の喫茶店でなら、勉強できる。
自然に近づけて誰も見ていない場所なら、話しかけられる。
(こわいこわいこわい)
機会がなければ実行しない。
当たり前なことなのに、なんだか気が付かない。
(うわ)
犯罪にとっても、機会(環境)は重要なのか。
確かに・・・
人生に前向きな私が、
行動を起こすために環境を重視しているように、
犯人もまた、
犯罪を起こすために環境を重視しているということだ。
とりたい行動がポジティブかネガティブかの違いだ。
では、
どんな環境があぶないのか
犯人はどんな場所を好むのか
本書を読めば、それが見分けられるようになる。
本書を読んだ私は、
「この場所には行かないように」と、
子どもたちへ伝えることができる。
今週は以上です。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また来週もお会いします。
ではっ
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