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お篝り(おかがり)
子どもの頃を思い出すとき、一番最初に出てくるのが「お篝り(おかがり)」。6月30日に、神社の境内で大きな篝火を焚き、無病息災、家族や自分の健康、安全を祈るものだ。当時はたくさん夜店(露店というのか)も出ていてにぎやかだった。
毎年、母が、押し入れにある茶箱(why茶箱管理)の中から、浴衣を出して着せてくれた。盆踊りより前に着る浴衣、夏休み前のおでかけ、なんだかとってもうれしかった。当時は、まだ匂いの強い防虫剤を使ってたから、「臭い臭い」なんて言いながら、仕度をしてくれてる母に甘えたりした。きっと、キラッキラな目をして母を急がせていたんだろう。
いつもの人通りの少ない道が
控えめに喜ぶ
透明な夜道に虫の声が透き通り
風が髪をぬける
五感が研ぎ澄まされた
尊い夏の思い出