組織内の「序列」が知りたい 丸裸にされた「幸福の科学」
大川隆法の長男、YouTuberの宏洋(ひろし)氏は、先日の渋谷区議選で落選して以来、ますます「ガーシー」化して、ぶっちゃけ具合いが絶好調だ。
昨日の投稿「幸福の科学の教団組織図」も面白かった。
幸福の科学の組織をランク付けして、「出世コース」や「左遷部署」を明らかにし、どの部署のどの職員がどれだけエラいか、エラくないか、格付けするというものである。
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あらかじめ言っておけば、私は信仰の自由を最大限尊重したい主義なので、宗教団体を見境なく「カルト」と呼ぶような宏洋氏の主張に全面賛同するわけではない。
しかし、一方で統一教会を叩き、一方で創価学会をタブー化するようなマスコミの不公平には大不満で、そこに風穴を開けてくれるならば宏洋氏に期待したいと思っている。
池田大作氏に直接取材せずに、創価学会の「広報」と化して、その「G7に向けた提言」だけを垂れ流すようなマスコミはホント堕落している。人前に一切出てこない池田大作って、本当に生きてる人なんですか? 病気だとしたら病状はどうなんですか? マスコミはそれを伝える義務があるだろう。
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それはともかく、宏洋氏の「幸福の科学の教団組織図」は、ある組織について人が知りたいことのツボを押さえまくった情報だ。(詳細を知りたい人は動画を見てほしい)
会社でも役所でも、その組織のどの部署が花形で、どの部署が左遷部署で、有能な人がどこにいて、ハブられた奴はどこにいるのか、出世コースは、といったことこそ、外部の人間がいちばん知りたいことだ。
なぜなら、その組織の人から名刺をもらって、ビジネス上いちばん知りたいのは、その人が組織でどの程度の力があるかだからだ。もっとはっきりいえば、その人と付き合って得なのか損なのかが知りたい。
最近は、部署の名や役職名などにカタカタ語が多く、その人がどの程度エラいのか、エラくないのか、わかりにくいので、なおさらそうした「本音」の情報が重要になる。
宏洋氏は、教祖の長男ということで組織の実態を熟知し、かつ現在は完全にケツをまくっているからこそ出てくる情報だろう。守秘義務の問題があるとしても、具体的な数字とかは出していないからセーフだろう。私が編集長なら、雑誌の目玉にできるネタだと思う。
主だった企業や官庁、また創価学会とかについても、こういう情報が欲しい。経済誌やビジネス誌は、こういう記事をこそ載せるべきだ(時々はあるけど)。売れると思う。
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ちなみに私は、現役時代に「花形部署」などにいたためしはなく、キャリアの半分以上は左遷されていたので、左遷部署の気持ちだけがよくわかる(まあ、そんなことも、退職したら関係なくなるけどね)。
幸福を求めて「幸福の科学」に入った人が、左遷されて不幸になった場合の、もう1つ別の「不幸の科学」みたいな団体が必要ではないか、とか思った。