あらいよしゆき

ボードゲームデザイナーです。日本と韓国からゲームを出しています。代表作「フライングチーズ」「ファンタジーディフェンス」「エイリアンエクスプレス」

あらいよしゆき

ボードゲームデザイナーです。日本と韓国からゲームを出しています。代表作「フライングチーズ」「ファンタジーディフェンス」「エイリアンエクスプレス」

最近の記事

ゲームってなんだろうを考える〜大喜利ゲームはゲームなのか?

「大喜利ゲームってゲームじゃないよね」という発言を、以前にしたときに、「じゃあ、ゲームって何ですかね?」という質問をされたけど即答できなかったので、ゲームの歴史を調べたり資料を読んだりして、考えをまとめてみました。 ⚪︎×ゲームはゲームではないが、小さな子供がやるとゲームになる、というお話を聞きました。 3×3マスに⚪︎と×を交互に書いていき、3つ並べたら勝ちと言うやつですが、大人がやればまず間違いなく引き分けます。勝敗があらかじめ決まっていれば、それはゲームと言いにくいで

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    • 80年代ソースブック プロット

      以前、ツイッターで発言した、TRPG向け80年代ソースブックについてプロットをつらつら書いてきます。不足分は随時更新。 ●社会  労働時間と賃金  通勤  働き方(書類は手書き、応対は電話、ワープロも部署で1台など)  女性の社会進出  就職戦線異状なし  増える児童  DINKsの台頭 ●生活  食生活の変化  食品の価格  ファストフードの登場  コンビニの増加  喫煙  鉄道の変化  住宅事情  海外旅行ブーム  一般的な服装 ●文化  漫画の浸透  コミックマー

      • 【ボードゲーム紹介】デカルコ(DEKALKO)

        久々に韓国メーカーのゲームを入手したので紹介します。 デカルコ! お絵かきクイズゲームです。 各プレイヤーには、透明なシートのあるケースが渡されます。 これに、お題カードを裏向きのまま入れます。お題カードは両面に別の写真があります。 そして、自分だけ表側を見て、全プレイヤー一斉に写真をペンでなぞります。 これで分かるはず!と思ったら得点シートを写真の上に重ねるように入れます。得点シートは先に取った方の得点が高いです。 さて、これは何でしょう? …… …… …

        • 海外イベント参加のススメ(Spiel編)

          さて、何回かここで書いていますが、私は海外のボードゲームイベントに参加し始めて11年になります。いままで、いろいろな国のイベントに行きましたが、規模が様々なら参加者も様々で、大変感心しました。 まだ、海外イベントに参加したことがない方は、ぜひとも参加していただきたいと思います。ゲームマーケットとは、また違った雰囲気です。 今回は、海外イベントで最も規模の大きいSpiel(通称・エッセンシュピール)への参加について書いていきたいと思います。 まだ間に合いますよ! ●Spie

          【ネタバレ注意】魂を喰らう墓運用メモ その2

          ご無沙汰しております。あれから回数が進み、半分くらいのところをセッションしております。回顧も兼ねて、どのように運用してきたかのメモを書きたいと思います。 相変わらずネタバレですので、未プレイのプレイヤーの方はご遠慮ください。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 5回プレイして、4章まで来ました。ようやく7レベルに上がりましたので、4章の適正レベルです。しかし、5レベルでオムーまで来ると3章中に7レベルまで上がらないことに焦りました。だって、5レベルで「困難」な遭遇がないんですもの。唯

          【ネタバレ注意】魂を喰らう墓運用メモ その2

          海外のゲーム事情【韓国編】第2回

          2012年のボードゲームコンは、独立したイベントではなく、おもちゃショート同時開催でした。会場はCOEXというショッピングモールに併設しているコンベンションセンターで、広さとしてはビッグサイト西ホールと同じくらいでしょうか。 会場には韓国のおもちゃの他、日本のコンテンツも並んでいました。 会場の一角にボードゲームコンの会場があります。4年前と比べると規模は狭くなっている印象です。実際この頃は転換期で、需要も供給も下がっていました。それでも、業界を盛り上げようと、新作ゲーム

          海外のゲーム事情【韓国編】第2回

          海外のゲーム事情【韓国編】第1回

          本日より、ニュルンベルク国際トイフェア(Spielwarenmesse International Toy Fair Nürnberg)が始まりました。Spielwarenmesseとはおもちゃのことで、10月のエッセンシュピールと異なりボードゲームだけでなく、おもちゃ全般を取り扱っています。ヨーロッパ最大のおもちゃショーで、EU圏内だけでなく、アメリカやカナダ、中国や台湾からも企業が参加していて、日本からはタミヤやバンダイが参加しております。 今回、いつも紹介している韓国

          海外のゲーム事情【韓国編】第1回

          【ネタバレ注意】魂を喰らう墓運用メモ

          D&D5版公式シナリオ「魂を喰らう墓」の第1回セッションが先日終了しました。 そこで感じたこと、改善点、今後の指針をどうするかのメモを書いていきたいと思います。これを読んだ同シナリオをやっているDMの方や、すでにシナリオをクリアしたプレイヤーの方は、感想や意見のコメントを頂けるといいなと思います。 くれぐれも未プレイの方は読まないようにお願いします。万が一ネタバレになってしまった方は自己責任でお願いします。⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ー

          【ネタバレ注意】魂を喰らう墓運用メモ

          【ゲーム紹介】レイヤーズ

           しばらく空きましたが、また韓国のゲームを紹介したいと思います。 今回は、今年出たばかりの新作を紹介します。その名も『レイヤーズ』。スレイヤーズじゃないよ。 パッケージでなんとなく察しますよね。 中には、表裏模様の違う紙が5枚入っていて、これをうまく重ねて模様を作ります。 お題は、3枚重ね・4枚重ね・5枚重ねと3種類あって、ターンプレイヤーは1枚めくり、お題を決めます。 各プレイヤーは一斉にお題の模様を作り、できた順にボードをとって順位を決めます。模様が合っていれば順

          【ゲーム紹介】レイヤーズ

          【ゲーム紹介】アブラカ…ワット?

           いきなり韓国のゲーム事情を書くより、まずは実際に販売されているゲームを見てもらった方がいいと思うので、世界的に評判の良いゲームを紹介します。  『アブラカ…ワット?』は、一見『ドメモ』に見えますが、コンセプトが同じなだけで、全く違うゲームです。 ゲームには、1から8の魔法タイルを使います。それぞれの枚数が1は1枚、2は2枚…8は8枚と、数字と枚数が一致しています。これがこのゲームの鍵です。 各プレイヤーは、この魔法タイルを使って魔法を唱え、相手にダメージを与えて倒すことが

          【ゲーム紹介】アブラカ…ワット?

          Note始めてみました。 韓国ボードゲームの歴史や現在リリースしているボードゲームの紹介を中心に、ボードゲームの世界を考えていきたいと思います。

          Note始めてみました。 韓国ボードゲームの歴史や現在リリースしているボードゲームの紹介を中心に、ボードゲームの世界を考えていきたいと思います。