GFXを買いました
10月末
中判デジタルカメラに憧れ数年。覚悟を決めてついに購入。
正直な話をすると、PhaseOneやHasselblad等、海外製の中判デジタルへの憧れが強い。しかしながら、価格的にそう簡単に踏み切ることはできなかった。
そこで、友人に薦めてもらったのが「GFX」というカメラだった。曰く、コスパ良く中判を楽しめるとのこと。
富士フィルムが中判を売りにしていることは知っていた。だがしかしPhaseOneやHasselbladへの未練は捨てきれない……捨てきれないのだ。
と、思っていたのだが
中判デジタルにもかかわらず、比較的安価で綺麗な個体に出会ってしまった(それでも十分高い)。
そう、フジヤカメラで。
目が合ってしまったのだ、この子と。
買ってくれと言っている、買わなきゃ。
そうしろとささやくのよ 私のゴーストが。
ということで、無事お買い上げです。
GFX50Sが我が家の仲間になりました。
中判サイズの5140万画素CMOSセンサーと、画像処理エンジン「X-Processor Pro」を搭載したハイエンドミラーレスデジタルカメラ。私にはまだ早い位のスペックだ。50Sのバッテリーは昨年にディスコンとなってしまったため、純正品を探すのが少し大変だったが無事手に入ったので良かった。
なにより富士フィルムだけのお楽しみ「フィルムシュミレーション」。これが楽しみで仕方がなかった。
早く使いたくてソワソワしていると、夫がお出かけしようと声をかけてくれたので、今回も試写に付き合っていただいた。
この先はその時の写真をあげていく。
GFXでもPhaseOneやHasselbladでも…正味、中判カメラそのものが、私にはハイスペック過ぎると思っている。
それ故なのか、GFXを持ち歩く度
「どんどんシャッターを切りなさい」
と激励されているような気がする。
シャッターを切る度に写し出されるものにウットリしていると
「手を止めてはいけません」
と叱咤される。
はじめて自分でカメラを買った時のことを思い出す。
カメラの練習と称して、実家から近い昭和記念公園の年パスを買った。
そして、春夏秋冬、季節が移ろうたびに公園でシャッターを切った。その度に、写し出されるものを見ては、ウットリしていた。
清少納言が『枕草子』を綴った時の気持ちが、少しだけ分かった気がする。
GFXはその時の気持ちを思い出させてくれた。
カメラの技術やスペックは置いておき、とにかくシャッターを切ることの大切さを。
初心忘るべからず、ということだ。
まさかGFXに教えてもらうとは、思ってもみなかった。
はじめてカメラを買ったあの時みたいに、沢山外に持ち出して、練習しよう。