もっと面白い仕事がしたいと思っている人への処方箋
こうではなかったと思うことってありますよね
自分がやりたいことがあって、入社・転職する人が多いと思いますが、入社して少したつと、こうではなかったな、と思うことはありますよね。
私も電通に入社したころに、
・もっと話題になるキャンペーンをつくるたい
・もっと有名なクライアントの案件をやりたい
などと思いました。
振り返ってみると、自分にそのような仕事がこなかったのは当然なんですが、当時の自分は「なんで俺にまかせてくれないんだ」とかモヤモヤを抱えていきていたわけです。
やるべきこと・やりたいこと・できること
有名な図だと思いますが、仕事はこの3つの要素で分けると理解がしやすいです。
やりたいことがあるけれどできていないのは、やるべきことをやらないければいけなかったり、自分の能力が低かったりするからですね。
基本はどんな人も「やりたいこと」だけをやりたいと思っていますが、実はそれも幸せではかもしれません。
人は認められなければ仕事へのやりがいを感じないからで、そこにはやるべきこと(やってほしいこと)、そしてそれを遂行する能力が必要なのです。
でも、そうはいってもやりたいことやりたいじゃん、という方もいるので昔自分が頭の中で考えていた、仕事のバランスの話をします。
仕事全体でのバランスを考える
自分の時間が100%だとしたときに、今自分の仕事の時間はどのくらいの割合で「やらなければいけないこと」と「やりたいこと」になっているかを考えていました。
新人時代は、9割がやらなければいけないこと、1割がやりたいことが普通だと思います。進め方もわからない、自信もないですから。
ダメな状態は、頭の中がタスクでいっぱいでワクワクすることや創造的なことがまったくないことですが、こうなると人は病んでしまったり、辞めてしまったりするんだと思います。
ですので、私はこの「やりたいこと」の割合をいかに高めるかということを考えていました。
信用を積み重ねることでやりたいことができる
頭の中で
と、整理すると、やらなければいけないことも、実は大きな意味があるようになります。
「やりたいこと」をする状態にいくために目の前の仕事をちゃんとやろうぜ、という当たり前のことですね。
逆説的に言えば、すごく信用も得ている、能力もある、でもやりたいことができていない、ということであれば、その環境にはそのような仕事がないので自分自身で創り出すか、転職するということになります。
能力はどう拡張されていくか
また「やらなければいけないこと」は実は重要だと思っていて、私は「やらなければいけないこと」と「やりたいこと」は1対1くらいが自分にとってはちょうどよいかなと思っています。
というのも、やらなければいけないことは、思いも寄らない経験やスキルをもたらしてくれるからです。
経営者やフリーランスの方は下の図のようにやりたいことベースで能力が拡張していきます。この利点は自分のやりたいことをガソリンにして突き進むことができることで、自分が身に着ける能力を自分で決めていくことになります。
普通の方、ビジネスマンの方は、会社からやるべきことを与えられることでそれを遂行する際に自身の能力が拡張していきます。
この場合の利点は、自分が思ってもいなかったスキルや経験がつくことです。企業にいるメリットは大きくはここだと思っていて、自分個人には依頼がこないような大きな案件や、自分がこれまでやってこなかったプロジェクトを(自分のお金ではなく)経験することができることですね。
安直にフリーランスになるのはよくないなというのはここで、お金を稼ぐ点では効率がよいフリーランスではありますが、自分の能力を強制的に広げてくれる(拡げられる)のは、会社に所属する大きなメリットであり、醍醐味であると思っています。
「面白いことしましょう」という前に自分で考えよう
最後に、じゃあやりたいことってなんだろうか、ということです。
もちろん明確に何かがある方もいるとは思いますが、多くの人は漠然としているのではないでしょうか。
社内で評価が上がり、能力が上がり、やりたいことができている気がするけど熱中できていないな、といいう人の口癖は。
「何かおもしろいことしましょう」
です。
電通時代でも挨拶のようにこの言葉を聞いたり、自分でもいったりしましたが、この言葉をいって何かが生まれたことはないなと思っていました。
やはり、自分で能動的にプロジェクトを立ち上げることでしかないのだと思います。
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