会計検査院 税金の無駄遣い297億円指摘 〜令和元年度決算検査報告〜
昨日11月10日、森田会計検査院長から菅内閣総理大臣に決算検査報告が手交されました。
ちなみに森田院長は、トーマツ出身の公認会計士です。実務家で初めて院長を務められています。大変気さくな方で、筆者も飲み会でお話ししたことがあります。
さて、今回の決算検査報告では、コロナ禍の影響もあり、実地検査が十分にできなかったということで、指摘金額の合計がびっくりするくらい少ないです。1件で300億超の指摘も稀ではないので。
まだ報道されていない指摘も多いですが、筆者が関わった指摘について、簡単にご紹介します(詳しくは後日の記事で!)
簡易型電子線量計等が仕様書に示された内容を満たしておらず、空間放射線量率を測定できなくなるなどのおそれのある状態となっていたもの(内閣府 指摘金額9651万円)
https://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary01/pdf/fy01_futo_040.pdf
分かりやすい図解
https://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary01/pdf/fy01_tokutyou_03.pdf
関連報道
仕入税額控除した消費税額に係る補助金が未返還(内閣府 指摘金額205万円)
https://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary01/pdf/fy01_futo_090.pdf
非常用発電機の設計及び管理が不適切(経済産業省 指摘金額3690万円)
https://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary01/pdf/fy01_futo_640.pdf
退職して1年以上経ちますが、筆者が会計検査院に残していった影響は少なくないでしょう(自画自賛)。一番目の線量計の指摘は、電気主任技術者試験で出題されるなどしている計算式を使っていますが、これまで会計検査院ではこの手の計算まで入り込んでいませんでした。新しい道筋を示したと勝手に思っています(笑)
それでは、指摘の詳細はまた後日!実地検査時のエピソードもありますよ。お楽しみに!
なお、桜を見る会とか森友文書改竄とか会計検査院の役割の本筋でないところで批判している人の報道が一部ありますが、反論できない現役職員に代わって、フリーな立場の筆者が忘れた頃に勝手にご説明していきたいと思います(笑。優先順位は低いです)。
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