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オリンピックの競技会場を検査した話 〜会計検査院〜

既にソフトボールの競技が行われている福島市の県営あづま球場ですが、こちらはあづま総合運動公園内にあります。

私はこの公園に行ったことがあります…というか、会計検査院在籍時に検査で指摘をしました。検査報告の該当ページはこちら↓

この交付金事業は、福島県が、あづま総合運動公園において、夜間にも利用される体育館及び野球場周辺に、太陽光発電及び風力発電を併用して給電を行うLED街路灯(以下「街路灯」という。)2基を新設するなどしたものである。
(中略)
そこで、街路灯2基の基礎について、実際の施工状況に基づき改めて安定計算を行ったところ、いずれについても、斜面下部の基礎の前面地盤における水平地盤反力度51.9kN/m2は、受働土圧強度22.8kN/m2を大幅に上回っていた。
したがって、街路灯2基(工事費相当額5,852,825円)は、基礎の設計が適切でなかったため、所要の安全度が確保されていない状態になっており、これに係る交付金相当額5,852,825円が不当と認められる。

要するに、この街路灯は、強風時に倒壊するおそれがあったということです。県庁の方のお話では、あづまおろしという山から吹き下ろされる強い風が吹くことがあるそうで、それに耐えられないおそれがあるとのこと。手直し工事はずっと前に完了しているでしょうから、競技に支障はないでしょう(私は手直し工事を見届ける前に退職しています)。

会計検査院は、人の安全・安心を守る仕事をしています。ご興味のある学生は、公務員試験を受けて会計検査院に官庁訪問してみてください。

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梶本卓哉/会計士税理士
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