誰が見ても「正解」ってありえる?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「客観的事実」と「主観的感想」という考え方について書いていきます。
もちろん私が考えた話ではなく私も学んで得た知識をアウトプットする目的で今回はnoteを使わせて頂きたいと思います。
実は私が毎日聞いているVoicyのパーソナリティ「MB」さんがご自分のチャンネルで話をしていた内容を聴いて自分なりに解釈したことを書いていきます。
フッサール(オーストリアの哲学者)が提唱した「エポケー」という概念についてです。
ちょっと難しい話になると思いますし、私自身上手く解釈できているかもちょっと怪しい…(笑)
ただ、エッセンスとして必要な部分をお伝えしたいと思いますので「MB」さんのラジオと聴き比べて頂ければと思います。
私はケアマネジャー(以下:ケアマネ)としての視点から普段の仕事などを通して感じたことを踏まえて書きます。
この記事は
・ケアマネさん
・家族介護者さん
・介護従事者さん
の参考になるように書いていきます。
「客観的事実」と「主観的感想」って?
私が捉えた解釈は
「客観的事実」=誰が見てもその通りだと感じる物事
「主観的感想」=自分の視点から見た物事に対する思い
かな~と思っています。
例えば、目の前に「人がいる」とします。
これはきっと誰の目から見ても人がいれば「人がいる」と分かると思いますが、「いない」と答える人がいたらどう思いますか?
そんな事はありえない!と思う方が多いと思います。
では「人がいる」と言った方がレビー小体型認知症と診断された方だったとしたらどうですか?
病識のある方だったら「ありえる」と思って頂けるのではないでしょうか。
何が言いたいかというと、「客観的事実」というのは人によって見え方が違う、または見えていない実は曖昧な物事であるということです。
要するに100%正しいものはないと言えます。
レビー小体型認知症の方からしたら、「人がいる」というのは紛れもない事実であるわけです。
主観的感想を客観的事実だと思い込んでいませんか?
客観的事実が実は曖昧な物事だとご理解頂けたと思いますが、それでも人は自分が見ている物事が正しいと強く捉える生き物だと私は思います。
ご多分に漏れず私もそうです。
ケアマネとして長く仕事をしているので、利用者の生活に対して「現状よりも改善するプロセス」を見出すことはある程度出来るようになっていると思っています。
なので、利用者の生活を自分視点で決定づけてしまうこともあります。
例えば「自宅で閉じこもっている高齢者」がいたとします。
その方の言い分としては「自分は人よりも歩くことが出来ていない。近所の人が私のことを悪い目で見ている。早く死んだ方が良いと思っている」などと話します。
これは客観的に見たら「もっと歩けない人はたくさんいるし、近所の人が悪く見ている確証もない。早く死んだ方が良いなんて思っているかもわからない」と思われるでしょう。
なので、通所サービスなどで外出することを勧めてしまいがちになります。私はこれまでそうでした。
ただ、ここで今一度考えたいのが、「閉じこもっている高齢者」にとっては「人より歩けていない。近所の人に悪く見られている。早く死んだ方が良いと思われている」というのは主観的感想ではなく、客観的事実だと思っているのです。
要するに、客観的事実は「多数決」で決められるものでもなく、その人が「そう」だと思ったら、例え「主観的感想」であってもそれは「客観的事実」に変わってしまうものでもあると思います。
だからこそ、「客観的事実」として決めつけるのではなく全て「主観的感想」で成り立ってると考えようというのがフッサールの「エポケー」という概念です。
自分の見ている世界や考えが「正解」ではないし、100%の正解は世の中には存在しない
人間の数だけ「見ている世界」は存在していて、人間の数だけ「正解」もある。世の中の全員にとっての「正解」というものは存在しないし、「正解」は多数決で決まるものでもない。
今回の話を聴いて私が感じた気持ちです。
オンラインなどでは、自分の考えが「客観的事実」であると考え、違う考えや答えを言った人を責める「炎上」というものがありますが、そもそも「炎上」すること自体がナンセンスだと思います。
だって、その中には「客観的事実」は存在せず、すべては「主観的感想」でしかないのだから。
むしろそう考えた方が、多くの人や出来事に寛容でいられるので良いように感じます。
まとめ
今週はだいぶ抽象的なことを多く書いているような気がします。
個人的に哲学的な考えが好きなんです(笑)
今週は私の「好き」を皆様に押し付けウィークになっているかもしれませんね(;'∀')すみません。
ただ、今日一番伝えたかったこととしては
〇人の考えも自分の考えもあくまで「その人」視点。100%の正解は存在しないよ
〇正解が存在しないのであれば、多くの意見に寛容にいよう
ということでした。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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今日はこの辺で。
ではまた!!