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日本天台宗の開祖 最澄さんの言葉 『一隅を照らす』。中村哲さん一周忌に思う。

こんにちは開運Japanです。

今回は偉人の名言を1つ紹介させて頂きます。

前置きとして、昨年12月4日アフガニスタンで亡くなられたNGO組織「ペシャワール会」現地代表中村哲(なかむらてつ)医師を紹介させて頂きます。中村医師は現地で医療分野だけでなく、井戸を掘る、さらには用水路の整備事業を行い多くの現地の方々の命を救い、支えてこられました。その功績から2019年にはアフガニスタン政府から名誉市民権を贈られたそうです。

その中村医師が好んで使われていた言葉としてニュースを見て知った

『一隅を照らす』

という言葉です。

先日訪れた不忍池弁天堂の境内にこの言葉が書かれた提灯をたまたま見掛け記事にしてみようと思い立ちました。また、これも偶然なのですが、昨日記事を書き始めて気づいたことですが本日2020年12月4日は中村医師の一周忌と知り、尊敬の念を込めて一周忌に合わせて文章を投稿させて頂きます。

そして調べていく中でさらに驚いたことに、中村医師の月命日が一隅を照らす運動総本部さんが定めた、毎月4日は「一隅を照らす日」。と同じでした。(最澄さん=伝教大師がご入滅されたのが旧暦6月4日ため)

あらためて中村医師は特別な使命を持って人生を全うされた方であると感じます。

・『一隅を照らす』の意味

元々は日本天台宗開祖の最澄さんの著者『山家学生式』(さんげがくしょうしき)に書かれた言葉だそうです。またこの書籍は天台宗僧侶の修行規則として書かれた物だそうです。

まず一隅を照らすという言葉の意味は、

一人一人が自身の置かれた環境や生活の中で誠実に理想に向かって行動することで周囲に良い影響を与える。すると、本人が灯りのように照らされ輝く。また、その灯りを目指して人々が集まり、さらには最初に輝いた人から良い影響を受けることで集まってきた人々自身が光輝き周囲へと拡がっていく。
そういう動きの連鎖が世界をより良いものへと変える。

『一隅を照らす』という言葉を自分なりに調べ噛み砕いた結果、このような意味として捉えています。

最澄さんや中村医師が実践されてきたこと、そして伝えたかったことは、世界を変えたいと思った時は自身の置かれた環境や生活の中でまず小さなことでもいいから理想に向けて行動し周囲に与えていくこと。すると、その動きは周囲に伝わりだんだんと範囲が拡がっていく。 それがより良い世界を目指すための唯一の手段であるということなのではないでしょうか。

・一隅を照らす人=有名人、権力者ではない

『一隅』という言葉には中心でなく隅(すみ)、かたすみ、という意味もあります。そのため世界を変えるには政治家であったり、大企業の社長であったり、有名人である必要はないとも言えます。(もちろん影響力はこういった方のほうが強いとは言えます…)
さらに現代には最澄さんが生きた時代にはなかったインターネットという世界の多くの人に瞬時に思いを伝えるサービスがあります。

もしも、世界をより良いものへと変えたいという思いを持っている方がいたら、すぐにでも前向きに行動・発信し、最澄さんの残された言葉通り一隅を照らして頂きたいと思います。

今回の記事を書くにあたり

西日本新聞社 中村医師特別サイト
一隅を照らす運動

NGO組織ペシャワール会

を参考とさせて頂きました。興味を持った方はこちらのサイトも覗いてみて下さい。

以上になります。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様の人生が良い方向に向かうことを願っております。

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