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大人こそ知らないと損する!?これからの日本の教育のスタンダードになる「Project Based Learning」

こんにちは!
株式会社すみかの月館です。
教育と社会を近くする」会社を運営しております。
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私は、高校教員からプログラミングスクールに転職し、「安心して挑戦する環境を作る」をミッションに株式会社すみかを設立。学校には、探究コーディネーターとして探究学習・キャリア教育のコーディネート、企業には、3歳から大学まで届けられる教育特化型プログラムを開発しています。

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昨日私が今週末から「最先端の教育を学びにアメリカに行く」というnoteを書きました。

ですが、よくよく考えると、教育関係者以外「PBL」を知らないのでは??と反省しました。知らない人からすると「ピービーエル?NBAなら知ってるけど。」みたいな感じかなって、、、滑りましたね。んんっ。

さて、気を取り直して、このnoteでは、「PBL」という今後の日本の教育のスタンダードになり得るであろう教育手法について、お伝えいたします。

訪問予定のHigh Tech High(ハイテックハイ)という高校では「PBL」を中心にカリキュラムが作られています。HTHに訪問されたことも含まれて書かれている藤原さとさんの『「探究」する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習』を参考に予習を含めて書き出していきます。


そもそもPBLとは何か?

PBLとは、Project Based Learningというプロジェクト型学習の意味を表す英語の略語であります。文字通り、プロジェクトをベースとしながら、子どもたちが学びを深めていく取り組みのことを言います。そのため、もう少し狭義的な定義は、いくつかありますが、

PBLには、様々な

上記の本でも書かれていますがHTHでは、以下のように定義しているようです。

「生徒たちが発表成果物・制作物・出版物を作って一般公開するまでの一連のプロジェクトを、デザイン・計画・実行することで得る学び。」

「探究」する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習ー藤原さと

一定の期間において、最終的な成果物を作るプロセスと結果その両方に学びが生まれる。生徒が学び取れるようにデザインしていくことがカリキュラムを作る上で欠かせません。
定義に続けて、下記のように述べております。

ここで特徴的なのは、中心に据えられているのが、「発表成果物」「制作物」「出版物」をつくって一般公開する、という行為である。そして、思想的には、やはりロン・バーガー(創設者)の「エクセレンスの倫理を養う」、つまり最高のアウトプット、美しい展示に向けて最大限の努力をする、という倫理観をプロジェクトを通じて養うことにあると私は理解している。ハイ・テック・ハイには大工職人の息遣いを常に感じる。

「探究」する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習ー藤原さと

そうなんです。HTHの創業メンバーには大工職人さんがいるため、「ものづくり」や「美しいものをつくる」ということにこだわりを感じています。

PBL実践事例①環境とコミュニティに関わる実践プロジェクト

『「探究」する学びをつくる』に取り上げられているHTHのPBLの1つの事例を取り上げます。高校生を対象にゴミ問題をテーマとしたサンディエゴのアースプロジェクトがあったそうです。

本質的な問いは、「どのようにしたらサンディエゴの市民に対してゴミを減らすように説得することができるか」を設定した。

従来であれば、まずはどのくらいゴミが出ているのかネットで調べることから始める。

ただし、HTHではそういったことはしません。

ここから本から引用します。

まず、先生が生徒にゴミ袋を渡し、「3日間で出たゴミを袋に入れて持ってきて!」と生徒に伝えます。
次に、持ってきたゴミと一緒にポートレート写真を撮影し、ゴミが出たときの感情を顔の表情で表現することが課題となります。
ここが、HTHがPBLを行う上で大事にしているプロジェクト開始時に生徒が「楽しそう!」という好奇心や「なんだろう?」という疑問を生む仕掛けを大事にしています。ここが生徒が前のめりになるきっかけと言っても過言ではありません。
その後は、ゴミの排出ルーツを調べたり、「どうしたらゴミを少なくできるのだろうか?」というディスカッションも行います。
そして、ゴミ問題の社会的側面を学ぶために政治や環境に関してのエッセイを毎週書かせたり、リサーチを確認します。
最終的には専門家にもインタビューしながらアカデミックなリサーチペーパーを作成します。

このように先生が何かを教えるという時間が多くありません。むしろ、生徒が自ら手を動かすことが多いのが特徴です。

PBL実践事例②課題探究プロジェクト-inori-

弊社が提供する「課題探究プロジェクト-inori-」もまさにPBLなんです。

詳しく説明するよりこの動画を見ていただくと、まさにPBLと感じていただけるのではないでしょうか。

生徒の情熱を駆り立てるデザインがあるか。

HTHは、下記のようなことを大事にしているそうです。

「プロジェクトの立案において、プロジェクトの「かたち」よりも重要なのは、生徒、そしてそれを一緒に進める先生の情熱がベースになっていることである。そして、「生徒がプロジェクトを完遂するだけの意味を十分に理解できる」学びのゴールが設定されていることである。」

「探究」する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習ー藤原さと

プロジェクトにおいて、生徒と先生の「情熱」を駆り立てることが重要なんです。「やらされている感」ではなく、「やってしまいたくなる」デザインが重要です。

すみかは、大人の熱量が伝播するデザインを。

正直、各地方の高校でも課題解決プログラムは少しずつ増えてきました。その中でも私たちの差別化ポイントは初回の授業で、企業の方から直接生徒に課題テーマをプレゼンしていただきます。

すると、生徒たちは企業の方の本気プレゼンに圧倒されて、先生たちが「寝てない!」と驚くくらい刺激を受けます。

もう机に座るだけでは、学びは深まらない。

なぜ大人が損するかと言うと、こういったことがこれからスタンダードになっていきます。全国でPBLをし始めている学校、課外活動がどんどん増えてきています。そのため、PBLをしている生徒としていない生徒との間で大きく差が開かれていきます。
なので、PBLを普及するために大人を①先生②保護者③企業の方に分けて、PBLをやる意義をお伝えいたします。

①先生:もう教えるのは減らしましょう。

もう教えるべきことは全て自ら学ぶことができるほど社会が発展してきました。むしろ、先生ができることは学べる環境づくりです。社会の本物に触れる機会を提供しましょう。

②保護者:プロジェクトに取り組むことが価値であることを認識する。

きっとこれを読むような保護者であれば、お子さんが「よくわからない課外活動」的なことをしているのでしょう。それは家で暇しているより効果的である場合があります。たまに本当に変なプロジェクトであるケースもありますが、それ以上にプロジェクトを企画運営することは重要なので、「勉強しなさい!」は逆効果の可能性があるので、むしろプロジェクトを応援しましょう。

③企業の方:「なぜ取り組んでいるか」を聞いてみましょう。

大人からしたら「すごいね!」と思うことをしている高校生が増えました。ただ、「すごいね!」で終わらせるのではなく、「なぜ取り組んでいるのか」を聞いてみて、その高校生の考えを深掘ってみましょう。

決して、PBLを盲目的に推進したいわけではありませんが、子どもたちがつまらなさそうに机に向かっているのであれば、机から立ち上がって、外に出て、プロジェクトを通して学びを深めていくことに切り替えてもよいのではないでしょうか。

私も正解を知りません。
そのために、アメリカに学んでいきます。

「教育」において、何が正しいんですかね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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月館 海斗 | 教育と社会を近くする
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