【外国人採用】労働力不足が深刻な日本。外国人を採用して思ったこと。
少子高齢化が進む日本では、労働力不足が深刻な課題です。わたしたち会宝産業もご多分に漏れずです。当社は石川県金沢市、いわゆる地方都市にあるので、働き手の確保という点では地方都市というビハインドがあります。更に言えば、当社の主業は自動車リサイクル業ですので、もしかすると職種的なビハインドも残念ながらあるかもしれません。
いずれにせよ、人口減少が最も大きな要因であることは間違いありません。国立社会保障・人口問題研究所のデータによれば、2050年までに労働人口は約30%減少すると予測されています。こうした状況の打開策の1つとして、外国人労働者の採用があります。。
当社にも多数の外国人社員がいます。2024年11月現在では6か国19名!採用数も在籍数も増えています。
外国人を採用すると、相手の国に関心を持つことでコミュニケーションが生まれ、異文化に触れて国際的な視野が広がるという利点があります。実際私も、ハラル食にもいろいろなパターンがあることを知ったり、イスラム教の社員にとってお祈りは不可欠であることを目で見て実感しました。
一方で、言語や文化の違いからコミュニケーションが難しい場合もあります。いや、「難しい場合も」というより、ビジネスにおいて言語の壁は「難しい場合しかない」です。
せっかく縁あって日本で共に働いている仲間なので、彼らには充実した日々を過ごしてもらい、そして将来、会宝産業が彼らの国で自動車リサイクル業を展開する時のキーパーソンになってもらいたいと思っています(当社にとって外国人採用は”労働力不足”の解決だけではなく、将来の海外展開を見据えた採用でもあります)。ですから、日本語レベルの向上にはとても重要な意味があります。
そこで、当社では週に1回、外部講師に委託して全外国人社員を対象に日本語研修を実施しています。学習を開始するために、一人ひとりと面談をしてレベルを把握し、それぞれに合わせたKPIを設定した上で、クラス分けして丁寧に授業を行っています。
外国人社員だけで一同に集まることもそうないので、リラックスして楽しんで研修に参加しています。確かに、研修開始後は積極的に日本人社員と話すようになった人もいますし、明らかに日本語が上達した人もいて、そういう事実に触れることは嬉しいものです。
外国人社員の採用というと、抵抗感がある人もいると思います。しかし、一緒に働くことで外国人は「労働力」ではなく、会社をともに作りあげていく大事な一員だと実感しています。