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急変時に対応できる知恵を!本人も家族も頭に入れておくべき対策はこの4つ!

家族の急変時は誰でも焦ってしまうもの。何となく頭に入っているようでも、「実際その場に居合わせた際に、なにも動くことができなかった」と言う声を、介護者家族から聞くことはよくあります。現役の看護師の視点で、要介護者の急変時に、本人や家族が、「少しでも対応できるようになるようになることを」をゴールにまとめました。

具体的にする対策はこんなこと

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倒れている、ケガをしている人が目の前に居た場合、119番通報をすることは、特別な資格がなくてもできることですね。しかし、他にも準備することがあることはご存じでしょうか。急変時に居合わせる前に、準備できることは次のような項目があります。

・連絡先をまとめておく
・必要物品を分かる位置に用意
・確実に外部と連絡が取れる環境づくり
・行動マニュアルを作成しておく

それでは以下に詳細を説明していきます。


・連絡先をまとめておく

⇒何か急変があった場合に、連絡する連絡先をまとめておきましょう。具体的には家族や親戚、かかりつけの病院や担当のケアマネ―ジャーさん等、要介護者自身の日常の情報を確実に持っている人や、各機関です。
 紙に書き、誰が見てもわかるように壁に貼っておきましょう。一か所だけでなく、数か所の部屋にも用意しておくこともポイントです。例えば、一人暮らしの要介護者の場合、ヘルパーさんに発見されたのは良いが身内やケアマネ担当者の方の連絡先がすぐにわからない...といったことがおきます。
 また、携帯電話を使用しない方でも、紙に書いてまとめておくことで、いつでも使うことができるのも一つの利点と言えます。

・必要物品を分かる位置に用意

⇒日ごろ使用している薬や、屯用薬。また、かかりつけの病院の診察券や保険証など、病院の受診に必要な物を一式まとめておきましょう。
 例え救急車を呼ぶことができても、これらの用意がされていなくては、探すのに余分な時間がかかってしまいます。もちろんなくても、緊急の場合、病院の受診ができないことはありませんが、一時的に余分に受診費用がかかってしまったり、と後々手続きが大変なことにもなりかねません。また、重要な薬が誰にでもわかるところにあれば、第三者が本人に手渡し、直ぐに使用することによって一命を取り留めるケースもあります。
 家族、ケアマネ―ジャーさんやヘルパーさん等と話し合い、必要な物品をまとめておく習慣を付けましょう。

 「救急医療情報キット(*)」のと呼ばれるものを配るなど、支援事業を行っている地域もあります。お住まいの市区町村にと合わせてみましょう。
⇒大阪府吹田市
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-fukushi/koreifukushi/koureishien/_72798.html
またご自身で「救急医療情報キット」の作成もできます。これを参考にして作成してみるのはいかがでしょう。
⇒救急医療情報キット作成方法
https://www.city.osaka.lg.jp/abeno/page/0000328229.html


・確実に外部と連絡が取れる環境づくり

⇒携帯電話をお持ちの方は、携帯電話の電話帳に家族や、ご自身の担当各機関の電話番号を登録しておきましょう。携帯電話に首から下げられるようなストラップをつけておけば、失くさず、どんなところからも連絡ができ、安心です。
便利なものであれば、GPS機能がついているものや、ワンプッシュで指定の番号と繋がる簡単な機能の携帯電話も販売されています。
https://www.softbank.jp/mobile/products/keitai/mimamori-keitai4/

また、固定電話をお使いの方でも、子機を用意することで対応できます。転倒されたりした場合などが予想されます。手の届くところに子機をおいておくことをお勧めします。 電話 のボタンをおすのが難しい方であればワンプッシュで外部と繋がることのできる緊急連絡装置もあります。
https://www.aiphone.co.jp/products/medical_welfare/urgent/

要介護者の近隣に住めない家族でも使用できる、見守りセンサーもあります。
https://www.imairumo.com/

・行動マニュアルを作成しておく。

要介護者家族もですが、要介護者本人も、急なことがあった場合にはどのように動けばよいかわからなくなってしまいがち。そのため、日ごろから流れを確認し話し合っておきます。
家族や各機関が必要な時に駆け付けられるようにします。また、適切な医療機関の受診やタイミングを検討することは大切です


1番大切なのは、緊急事態に陥ってしまった要介護者が"気づかれない”ことを防ぐことです。これらは、その対策になります。特にまだ介護サービスを利用していない方やそのご家族は、是非一度専門家に問い合わせをしてみるのはどうでしょうか。介護における「困った」を解決するお手伝いができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?万が一の事態はないほうが良いことです。しかし、いざと言う時が来たら、これらの知識が活躍する時です。現場で感じることは、こういった準備がなされていた方の場合の、要介護者本人や家族の対応のスムーズさです。それにより一命を取り留めたと言った現場も実際に見てきました。まさに「備えあれば、憂いなし」を感じる瞬間です。この記事がお役に立てたら幸いです。

*救急医療情報キット
ご自宅での緊急時に、救急活動や、災害時における医療救護活動が、円滑に行われるように備えるための道具のこと。情報シートに、救急医療活動に必要な氏名、生年月日、血液型、服薬内容、かかりつけ医、緊急連絡先などをご自身で記載しておき、筒形のプラスチック容器に入れ、自宅の冷蔵庫に保管しておきます。

フッターB


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