今後のためにやっておきたい認知症予防策とは
超高齢化となった現代で、高齢者にとって身近な病気となった認知症。
2025年には団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が75歳以上の後期高齢者となることから、認知症患者数の増加が予測されています。
介護される側(被介護者)が認知症の場合は適切な介護保険サービスの活用によって在宅介護生活の継続が可能となりますが、介護する側(介護者)が認知症を発症した場合には状況が一変します。
自分が認知症にならないためにできることは何なのか?
身近にいる介護者が認知症かもしれない場合にはどうしたらよいのか?
そのキーワードとなるのは、認知症に関する正しい知識です。
現在の生活を継続していくために知っておきたい、認知症の予防策について考えていきましょう。
認知症は治らない病気?
認知症は大きく分類すると「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」「脳血管性認知症」など4つの種類があります。
それぞれの種類によって発症原因や治療法が異なるため一概には言えませんが、医療の進化や研究によって「認知症は早期発見・早期治療によって進行を遅らせることができる」ということが分かっています。
また、脳の損傷部分によっては手術が可能な場合もあるので、信頼できる病院や医師を見つけることも大きなポイントになります。
認知症は予防できる?
医療や研究が進んでも、現時点でははっきりとした予防策は見つかっていないようです。
しかし、認知症に対する正しい知識や理解を深めておくことで、普段の生活の中でできる認知症の予防策が見つかるかもしれません。
「もしかして認知症?」介護者が認知症かもしれないと感じたら?
認知症には若年性認知症と言われるものがあるように、必ずしも高齢者だけが発症する病気ではありません。
もしかして?と疑われるような場合でも、本人に自覚がない場合には病院に連れていくことは難しいでしょう。
そこでおすすめなのが「ついでに受診」です。
自分の受診の付き添いをお願いして、せっかくだからと受診をすすめる・気分転換にランチを食べに行こうと外に連れ出すなど、あくまでも意図的ではなく「ついでに」がキーワードです。
「ついでに受診」の際には、前もって病院や医師にこちらの思いを伝えておくことが大切です。
あなたやあなたの大切な人の快適な毎日のために、ぜひ参考にしてくださいね。
認知症予防に効果的な食生活とは?
認知症は脳の老化だけではなく、運動・睡眠・食生活などの生活習慣も少なからず影響していると言われています。
動脈硬化・高血圧などの予防を意識した食生活を送ることで、認知症の予防に効果が期待できるかもしれないので、必要な情報収集を行い日頃から正しい知識を身につけておくといいでしょう。
認知症予防・介護予防としての脳トレ
メディアでよく耳にする「脳トレ」。
最近では大人向けの脳トレドリルや地域の介護予防教室など、予防事業に高い関心が集まっています。
脳トレドリルのメリットは、「見る」「判断する」「書く」など脳や五感に働きかける効果が高い点です。
好きな場所で・好きな時にできるという手軽さも人気の理由です。
また、地域や事業所で開催されている介護予防教室も認知症予防に高い効果があると期待されています。
介護予防教室は、五感を刺激するという点では脳トレドリルと変わらないように思えますが、社会参加やコミュニケーションという点で大きく異なっています。
在宅で介護をしているとどうしても孤独感や疎外感を感じがちですが、人との関わりや接点を持つことで気分転換や自己実現につながる効果もあります。
もしも、コミュニケーションが苦手という方でも適したプログラムはきっとあります。
少しでも気になったら、ぜひ一度相談に行かれてみてはいかがですか。
さいごに
快適な介護生活の維持や継続には、介護者であるあなた自身が心身ともに健康であることが条件となります。
在宅介護・施設介護のどちらの場合でも、介護者が認知症にならないことが快適な介護生活における大きなキーワードになります。
認知症になったから快適ではないということではなく、普段の生活において自分でできる認知症予防策を積極的に実践していくことで、より快適な生活のヒントが見つかるかもしれません。
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