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ドーナツ裁判、知っていますか??

7年前(2013年だったと思います)、長野県の老人ホームで一人の入所者女性が亡くなりました。死因はおやつのドーナツを喉につまらせたこと。ドーナツを食べさせた準看護師の女性が、業務上過失致死に問われた裁判です。二審で無罪となりました。

準看護師の女性は、17人の入所者を二人の職員で見なければいけない現場のために、自分の持ち回りではない仕事を率先して行ったそうです。

私は一人の介護職ですので、法律のことは詳しくありません。亡くなった方やその遺族にも、心からお悔やみ申し上げます。

ただ、話題となった『現場の萎縮』『介護の質の低下』というのは、よく理解できます。

●誤嚥をおそれて食事の内容が、無難なゼリーやフルーチェばかりになる。
※誤嚥とは、食べ物が食道以外のところを通過して、喉につまることです。

●他フロアの職員の手が空いていても、忙しいフロアの職員を手伝うことができない。

●他フロアことまで気が付くことができる、ベテラン職員を失うことになる。

これ、他人事じゃないです。

だって、みんな年をとります。これを読んでいる方は、50年後の老人ホーム入所者かもしれませんよ。

自分がおじいちゃん、おばあちゃんになった時、
●フルーチェばっかり食べたいですか?
●助け合いができない職員の介護を受けたいですか?

介護は自分達の未来に直結する、自分の老後をつくる仕事でもあります。ドーナツ裁判は他人事ではありません。

あなたがされたい介護を、現場で実践してみませんか。

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