見出し画像

『介護の日本語』一年生②

こんにちは。
日本語教師で介護福祉士の内藤です。

毎日noteを更新中!!

今回は『介護の日本語』を教え始めて
そろそろ10年になりますので、
振り返って、1年目に苦労したことなどを
書こうと思います。

前回の続きで『介護の日本語』のカリキュラムを作るうえで知っておいた方がいいことを
書きます。

カリキュラムを作るうえで、
まず一番最初にすることはなんでしょうか。

教科書選びですか。
違います。

私がカリキュラムを作るときに初めにすることは

①学習者についての情報

②介護業界についての知識

この二つの情報を整理します。

①学習者について様々な情報を整理します。

まず、『介護の日本語』というと
国家試験合格がゴールと
思われがちですが、
そんなことはありません。
学習者によってニーズは様々です。

例えば、いま私が一緒に働いている
外国人スタッフの方は
10年以上介護の仕事をしていますが
介護福祉士を目指していません。
もし、勉強するのなら、記録が書けないので
記録の練習とよく洗濯物の返却を間違えるので、
漢字が読めていないということで
読みの勉強が必要になります。

学習者によって学習ニーズが異なるので、
まずは学習者のニーズを把握しなければ
カリキュラムは作れません。

他にも学習者の在留資格などなど、
学習者について詳しく知る必要があります。

②介護業界についての知識
介護業界の資格について知っていますか。
資格を取るための条件など知っていますか。

これがわからないと学習者が何を目指していて
どの段階にいるのかわかりません

他業種のことなので日本語教師が苦手なところ
だと思いますが、
しっかり把握していないとカリキュラムが
作れません。

10年前の私は介護現場の経験はありましたが、
介護の資格についてどんなものがあるか
取得条件は何かなど全く知りませんでした。

ちなみに実務者研修とは何かも
知りませんでした。
ーーーーーーーーーーーーー
カリキュラムを作る際は①②を合わせて
はじめてカリキュラム作りが始まります。

教材選びはその後になります。

10年前の自分にカリキュラムを作るときは
学習者についてしっかり調べ、
介護業界の知識をしっかり整理しろ!!!
と言ってあげたいですね。


東京都福祉局の事業【KaiTo】に、
私が制作した動画コンテンツを
提供しております。
動画を見ながら『介護の基礎知識』を無料で
学ぶことができます。
介護を学ぶ外国人の方がいらしたら、ご紹介ください。
お役に立てれば幸いです。


外国人介護士のキャリアップには、
日本語教師のチカラが必要です。
「介護の日本語」専門日本語教師養成講座、
私が講師を担当しております。
よければ、詳細ご覧ください。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集