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第26話「バリデーション入門」を読んで~訪問介護~


◼️始めに◼️

 皆様、お世話になっております。
今回の画像はsakuramochi925様からお借りしました。有り難うございます。

 先週はお休みを頂き、有り難うございました。応援して下さった、貴方様の運勢は大吉です!!!

 そして、お陰様で、今回の題目に掲げた本、「バリデーション入門-認知症の人の想いを傾聴・共感するコミュニケーション法-」も、ゆっくり読み、まとめる事が出来ました。この記事はその感想です。まだ、初見の段階での感想です。

◼️基本情報◼️

「バリデーション入門-認知症の人の想いを傾聴・共感するコミュニケーション法-」

著者/ナオミ・ファイル
 ビッキー・デクラーク・ルビン
監訳者/稲谷ふみ枝
訳者/飛松美紀
発行者/荘村明彦
発行所/中央法規出版株式会社

全236ページ

◼️私が大事にしたいキーワードの3つ◼️

(1)尊厳を取り戻す

(2)成長するのではなく、人生の総まとめをしようとしている

(3)バリデーションワーカー(バリデーションを実践する人)は嘘をつかない◼️

◼️バリデーションとは◼️

バリデートするとは、その人の気持ちを認めることです。

「バリデーション入門」P15-7行

 辞書をひきました。

【validation】

val・i・da・tion /v`ælədéɪʃən/

【名詞】【不可算名詞】

1.批准

2.確認

バリデーションというのは、生涯を生きてきた認知症高齢者を尊重し、彼らの英知を認めるということです。

「バリデーション入門」P78-20行~21行

 どの様にすれば、それが実現可能なのか。
 バリデーションでは、認知症高齢者の方を、バリデーションの提唱する各段階(フェーズ)のいずれに該当するのかを検討し、バリデーションテクニックで心の解放を目指し、バリデーションワーカー(バリデーションを実践する人)は、あるがままを受け入れる、理解する、認めるのだと、私は解釈しました。
 状態に応じて、どういった関わりを持てるのか、という手掛かりになると感じました。

バリデーションは、見当識障害のある高齢者がそのとき心の中にあることを言葉によって、あるいは非言語に伝えることができるようにするためのプロセスです。

「バリデーション入門」P84-6行~8行

 伝えて頂けたらどんなに良いでしょう!私も一緒に考えさせて頂きたいです。

◼️キーワード(1)「尊厳を取り戻す」◼️

共感を通してその場のやりとりにおける手がかりを見つけ、その人の感情を言葉で表現をする援助をします。このようにして、その人はバリデートされ、尊厳を取り戻すのです。

「バリデーション入門」P15-15行~18行

 ここで、尊厳を取り戻す、とありました。 私は成人なのでコントロールは必要ですが、自分の感情を抑制しきってしまったら、やはり人として心が欠落してしまう気がします。ですので、この方向から尊厳を取り戻して頂く事に賛同出来ました。
 介護者が怖い人、だと認識されると、感情を言葉で表現する事は不可能でもあり、信頼関係が築けていて、出来る事だと感じます。

  私の記事の「第17話」で、自己流で「お客様の感情をお尋ねする」事に取り組みましたが、意味ある方法で出来ているのか、また、引き出し方は他に何かないか、と疑問ばかりでしたので、当書に出会って、様々に学べそうだと、嬉しくなりました。

◼️キーワード(2)「成長するのではなく、人生の総まとめをしようとしている」◼️

成長するのではなく、人生の総まとめをしようとしているのです。

「バリデーション入門」P98-20行~21行

 自立支援や生きがいを意識すると、何かを出来る様になる事を目的としてしまいそうになりますが、そこから離れて、人生の総まとめ、として考えると、バリデーションの捉え方がわかる様な気がしました。何かを発展させるのではなく、あるがままに純粋に感情をお受けしたいと、感じました。
 感情を受け止めると言っても、当書では方法の種類が多く解説されています。こんなにあるものか、と、私は感動しました。

◼️キーワード(3)「バリデーションワーカー(バリデーションを実践する人)は嘘をつかない」◼️

バリデーションでは、高齢者に決して嘘はつきません。高齢者は、意識のどこかでは真実は何かがわかっているからです。

「バリデーション入門」P26-10行~11行

 とても素敵な考え方だな、と思いました。私も現場で、お客様はわかっていらっしゃる、見抜いていらっしゃる、見透かされている、と感じる事はままあります。そこで真摯な態度を取る事は重要かと思います。当書には、例を挙げて、嘘をついている場面が述べられていますが、そうではなく、認知症の方は真実を知っていると考え、気持ちに寄り添う事、と、述べられています。
 尚、後日、読書感想文を記事にしようと考えている別の本では、嘘がテクニックのひとつ、として紹介されていました。どちらが正しいという事ではなく、両面を念頭に置きたいと思います。両方の論を知る事が出来、良かったです。

◼️まとめ◼️

 バリデーション入門では、考え方、事例、技術、と、様々な角度から検討され述べられています。活用出来る事が沢山ありました。引き出しを増やす事ができました。
 事例も多く紹介されていましたので、イメージを描きやすかったです。
 尊厳を取り戻す手段として、バリデーションを学んでいきたいです。

 関係者の方々、どうも有り難うございます。繰り返し読み、学ばせて頂きます。

◼️最後に◼️

 皆様、どうも有り難うございました。

 「バリデーション入門」を読まれた方、いらっしゃいましたら、ぜひ、感想を拝聴したいです。教えて下さい!
 皆様からの、この感想に対するご意見もお待ちしております!

 それでは、今回はこれにて、失礼致します。
宜しければ、またお願い申し上げます。

ひかり

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