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東洋医学で学んで遊ぶコラム第1話 「エネルギーのバランスを保つ秘訣」
今日のテーマは「精(せい)」についてです。
さて、皆さん、周りの人を見て「どうしてあの人は元気いっぱいなの?体力もバッチリ!」と思うことはありませんか?逆に、「あの人、いつも静かでエネルギーが足りない感じ…」と思うことも。そんな時、ふと「エネルギーって一体何だろう?」と考えてしまいますよね。
西洋医学ではエネルギーをミトコンドリアで作り出すと教わりますが、東洋医学では「先天の精」と「後天の精」という話が登場します。今回はこの二つの精(せい)について、エネルギーバランスを保つ方法をお伝えしたいと思います。
まずは、先天の精について。
これは生まれ持ったエネルギーで、ママからもらった命のエネルギーみたいなものです。母親の健康状態や妊娠中の環境によっても影響されます。だから、もしかするとお母さんが「元気モリモリ」だったら、あなたもそのエネルギーを引き継いでいるかも?
次に後天の精。
これは生まれてから食べ物や環境から得られるエネルギーです。特に食べ物から得るエネルギーが大きいんですよ。どんなエネルギー源を取り入れるかで、あなたの元気が決まります。
表すとこんな感じです:
A:先天の精が多い人
B:元々精が少ない人
どんなに元気そうに見えても、後天の精が少ないと、エネルギーが足りなくなっちゃうことも。逆に、先天の精が多い人でも、後天の精が不足すると、全体的にエネルギーが減ってしまいます。
エネルギー量のバランスってどう保つの?
さて、ではこのエネルギーのバランスをどう調整すればいいのでしょうか?ここで「実」と「虚」の話をしましょう。
「実」と「虚」、これは陰陽の考え方と同じで、物事を二つに分けて考える方法です。
実:エネルギーが過剰な状態。ちょっと「やりすぎちゃったかな?」な感じ。
虚:エネルギーが足りない状態。まるで電池切れのような…。
じゃあ、なぜ「実」になったり「虚」になったりするのでしょう?これをコップに例えてみましょう。
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コップに8割の水を注ぎ、その後お酒や食べ物を入れるとどうなりますか?コップがギリギリいっぱいになり、さらに揺らしたら水がこぼれそうになりますね。この状態が「実」です。
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そして、もしそのコップの水を少し減らして、3日くらい放置すると、何が起こりますか?水が蒸発しますよね。それに熱を加えたら、もっと早く水分が無くなります。これが「虚」の状態。熱があると、体の水分が消耗しやすくなるんです。
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要するに、「実」は過剰なエネルギー、「虚」はエネルギーが足りない状態。でも、どちらも食べ物や熱が原因なんですよね。
過剰な食べ物や身体の熱が問題?
過剰な食べ物は自分で気をつけられるけど、熱にはどう対処すれば良いのでしょう?
熱が発生する原因は、主に食生活です。例えば、添加物や植物油脂など消化に悪い食べ物が胃腸で停滞すると、体に熱がこもります。食べ物は早く消化してエネルギーに変えたいのに、消化しきれないと胃腸で滞ってしまうんですね。
虚の状態と水分不足について
さて、虚の状態で水分が足りないとどうなるのでしょうか?水分は体の60%を占めているのですが、その中で細胞内の水分が7割、細胞外の水分が3割です。この水分が足りなくなると、どうなるか?
例えば、川の水が少なくなると流れが悪くなるように、体の中でも水分が不足すると、血液の流れが悪くなったり、液体が滞ったりします。これが「血瘀」や「痰湿」という状態です。
もし水分が足りていないと、脳や体全体の循環が悪くなり、いろんな不調が現れることに…。だからこそ、細胞液の流れを良くすることが大切なんです。
では、どうすれば細胞液を流すことができるのでしょうか?
この続きは次回のコラムでお伝えしますね!お楽しみに。
ありがとうございました!
#精 (せい)