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因果とピタゴラ装置って一緒じゃん!子供の未来を想う

こんにちは、かいです。お坊さんやってます。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ピタゴラ装置を愛する息子

うちの息子は猛烈にピタゴラ装置を愛しています。

最近Eテレで放送されているピタゴラ装置を自分でも作りたいらしく「パパ、ピタゴラ装置作って!」と目を輝かせて頼んできます。ただ、私は毎回本腰をいれて作製できないんです。

まず第一に片手間で作れるものではないんです。ほどほどのピタゴラ装置は作っているんですが、仕事終わりの限られた時間で多くの試行錯誤を重ねた本物の装置を作製することにどうしても億劫になってしまいます。さらには、もう一つ大きな問題があり、うちの大怪獣こと2歳の娘が定期的に破壊しに来るんです。しかもあまりにも残酷に。

結局、私はそれっぽいものを作り、「ほら、ピタゴラ装置だよ。かっこいいね」と見せるんですが、息子は納得しません。

「これ、全然ピタゴラ装置じゃないじゃん!」

彼が望んでいるのはこのレベルのピタゴラ装置ではないのです。装置として最高峰のEテレのピタゴラ装置なんです。

私は毎回言い訳をします。「いや、そもそもパパには色々な仕事があって、君をお風呂に入れたり、洗濯とかしなきゃいけないんだよ」と。しかし、そんな時あの“さかなクン”の母親の話がいつも頭をよぎるんです。

さかなクンは幼少期、魚が大好きで、母親は「好きなことをとことんやらせる」という方針で、魚の絵を描くことも、水族館に通うことも、徹底的に応援したらしいです。その結果、さかなクンは日本を代表する魚の専門家になっています。

「もし、このピタゴラ装置愛を軽視したら…?」

適当に流し続けた結果、息子が大人になり、プログラミング、建築家、エンジニア等々、将来繋がることもあり得る才能の芽を潰していたら。
…ここは欲張りすぎですね。欲張りすぎて苦しい。笑

一方で、私はもう一つの懸念を抱えています。それはピタゴラ装置ばかりやらせていていいのか?朝起きて夜寝るまで頭はそればかりです。録画の数は100を超え始めています。マジなんです。
あまりに偏りすぎると、他の可能性を狭めてしまうのではないかと。

因果×ピタゴラ装置

ピタゴラ装置とは、要するに仏教でいう「因果」そのものなんです。ビー玉を転がせばドミノが倒れ、ドミノが倒れれば風船が割れ、風船が割れればレバーが動き、最後には何かしらのゴールにたどり着く。全ての動きには原因があり、結果がある。まさに「因果」なんですよね。我々の今ある現状は何かしらの原因があり今の結果となっているわけです。当たり前のことを言っているんですが、これって非常に大事なことです。

因果は確かにその通りなんですが、子どもの将来、未来はそんなに単純ではないのかもしれない。因果を断ち切るという意味ではなく、この原因がどういう結果になるかなんて誰も分からないです。ただただ真剣に向き合うことが大切なのかも。

ピタゴラスイッチを愛する今の息子の気持ちを大切にしつつ、他に興味を持てるようになった時には全力で応援すればいい!

先日「よし、いっちょ本気で作るか!」と息子と一緒にピタゴラ装置製作を始めました。とにかくなんでもそうなんですが、やってみないと分からない!そして、この時間こそが、息子の“今”に寄り添う大切な瞬間になるのだ。

因果は巡ります。今ここで真剣に作ったピタゴラ装置が、未来の息子の何かに繋がるかもしれない。それならば、もう少し本気で向き合ってみるのも悪くないですよね。

そして、ビー玉は転がった。果たして、どんな未来へと続いていくのでしょうか?

終わりに

ついに完成!!
歓喜に沸く二人の横を颯爽とうちの怪獣が通過し一瞬で破壊したのでした。笑

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