見出し画像

【女性社長がセクハラにあわない8つの方法】

とあるツイートが流れてきて、なんと、女性社長の52%がセクハラにあったことがあるという記事でした。私は26歳で起業して、もう24年目に突入するのですが、自身もさまざまな体験があり、今でも思い出すだけで怒りに震えるようなことや、なぜあの時このような事態を避けれなかったのだろうと思うことがあります。自分自身の問題だけではなく、会社にも波及することがある立場の女性経営者の方々に、少しでもそういった出来事に遭遇しないために、私が学んできた「セクハラに遭わない方法」について少し書いてみたいと思います。

(Xでは「女性社長がセクハラにあわない7つの方法」のタイトルで書いて、36万程のインプレッションをいただき、感想や拡散もいただいたので、さらに1つ追記をし、多少の加筆修正をして8つの方法として、改めてまとめました)

もちろん、セクハラは加害者が100%悪いのですが、会社の中であれば、通報制度や上司、周囲の目があったりなど時代も進化し、そういったことは減ってきましたが、まだまだ女性フリーランスや個人事業主や女性社長は少数派であり、起業したて、会社が軌道に乗る前などは、彼女たちを取り巻く環境は、対取引先、対株主、実績のある先輩に対して決して対等にはなりきれてない部分もあると思っています。自衛しない方が悪いということを言いたいのではなく、時代が変わるスピードが遅い業界にいる方や、現在困ってる方のために書きましたということを冒頭に付け加えさせていただきます。

それでは、8つ書いてみます。

(1)連絡先交換は名刺か少なくともFacebookにする

まず知り合いになって、というところから関係値が始まると思うのですが、次に繋がるのは「連絡先の交換」となると思うのですが、いきなりLINEなどプライベート連絡先交換はやめましょう。仕事でつながるものなので、会社の名刺で本来は十分なのですが、最近は名刺やメールアドレスなどで連絡することは少なくなり、LINEなどを聞かれる場合あるかもしれませんが、あくまでも「仕事」路線を貫くためにも、「Facebookメッセンジャーの方がよくチェックするので」といってFacebookにしてください。共通の友人なども可視化されるので公的な関係であることになり、何かあったときや、ちょっと怪しいなと思ったら、共通の知人などがいれば風評も聞くことができ、不要な深入りを未然に防ぐことができます。

(2)食事に誘われた場合のルール

会食などをご一緒することは関係地を深めたり、相互理解を促進するためにとても貴重な機会ではありますが、少なくとも本当に信頼関係ができるまでは、夜に二人で行くのは当初は避けましょう。ランチにするなどでも可能なわけですし、きちんとされている方は、他の方も連れてきてくれたりなどでいきなり二人っきりというのは通常ないものです。ですが、いきなり夜に2人でと誘ってくる方には少し注意が必要かもしれません「ご紹介者の〜〜さんも」とか仕事関係者を入れるとか、今では大企業のルールで「上司と部下の異性は二人で飲みに行ってはいけない」などの就業規則もあるそうなので、「弊社のルールでサシ飲みはダメなんです」とかそういった形で相手を傷つけないように深入りを防ぎましょう。もちろん私は数多くの信頼できる先輩経営者と沢山のさし飲みをしてきて今があることは十分わかっている、体験しているのですが、入り口でいきなり二人で夜のみに行きましょうというのは少し注意が必要かもしれません。

(3)会話の内容に注意する

仕事をする上ではできるだけ複数の人数での会議やコミュニケーションが無難だと思いますが、個別に話すメンターや上司、お取引先なども場合によってはあるかもしれません。その時に、必要以上に個人的な話をしたり、誰かの悪口を言ったり、周囲には言ってほしくない秘密や弱みを言ったりするのはやめましょう。秘密を握られるということは弱みを握られることであり、よっぽど信頼している相手ではないと、あなたが有名になった時週刊誌に売られるとかXに書かれるとかの不安に苛まされるだけでなくとも、あなたが有名でなくても、日常から、相手を有利な立場にしてしまうことになります。口は硬いのが一番、秘密は墓場まで、弱音は信頼してる人にのみと強く心に刻みましょう。女性社長というのは少数なので注目されやすいのです、壁に耳あり障子に目ありです。弱いところを見せれば相手は優しくなりますが、それはあなたとあなたの会社が負う大きなリスクになりかねません。

(4)お酒の量には気をつける

私自身は酒豪伝説ではないですが、家での一人のみは簡単に酔うのですが、外ではたとえワインを2本空けたとしても、全然酔わない体質になりました。おそらく緊張感からかもしれませんが、自分のお酒の量については自分自身でよく知るようにしてください。確かに酔っ払っている人はなんとなく楽しいですし、場を盛り上げるものですが、酔わせて判断力を鈍らせようと目論んでる人にとってはターゲットとなります。場を盛り上げる力と酔ってヘロヘロになるのは翌日にも未来にも天と地の差がありますので、本当に信頼できる人と以外に泥酔するのはやめましょう。

(5)プライベートではパートナーを持つか、孤独に強くなる。

女性起業家の人は、目標を持っていたり、野心を持っていたり、責任感を持っていたりします。一般的に「野心」「責任感」にはつけ込まれやすいものです。また、社長というのはどんなに仲間がいても本来は孤独な決断を迫られる寂しい存在でもあります。それを自覚しましょう。「あなたのために」と言ってくるアドバイスや行動は本当にあなたの会社のためのものでしょうか? 苦しい状況やお金が足りなくなったりすると、冷静な判断ができなくなり、相手につけ込まれてしまう隙を与えるものです。また交友範囲を広げないとチャンスがないと感じて多くの人と交流しようとしまうかもしれませんが、無駄な交友範囲はリスクが増えるだけです。寂しいからといってそれを埋めする隙間を外に求めるのはやめましょう。だったらジムに行ったり事業計画を考えたり社員とコミュニケーションをとりましょう。もしくはプライベートでパートナーを持つや家庭があれば目的不明瞭な時間は使いたくなくなるものです。自分自身の心の基盤や時間の過ごし方のルールをしっかり作りましょう。

(6)身の丈以上の権力者に無理に会おうとしない

私自身も沢山の先輩経営者やパワーのある方にお会いしてきて、さまざまなお願い事をしたり、チャンスをいただき、沢山の仕事の前進がありました。でも、自分が何者でもない時に、ただただ憧れのどなたかにお会いしても、相手に差し出せるものは正直ありません。相手もあなたとの仕事の接点は見つけられないものです。「会いたい」「ファンです」という接点ではなくて、経営者なら「こう言ったことでお役に立てます」など相手のメリットも提示できるような関係からスタートすべきです。チャンスは降ってくるものではなくて、自分が実力を備えた時に花開くものです。相手の時間も有限なのです、「無駄な会いたい」には相手には理解不能で女子として接せられるのは仕方のないことなので、身の丈以上のチャンスを得る前に実力をしっかりつけて、出会いはご褒美くらいに思いましょう。

(7)簡単に関係を持つより、自分の城を築くこと

これは表現が難しいのですが、あなたが大切にすべきは、まずはあなた自身とあなたの会社です。大切なのは、社員やチームのメンバーであって、支えてくれる家族やパートナーであって、何もしてくれないけど何かしてくれそうな空気を出す外部の人ではありません。ビジネスというのはお互いメリットがあって成り立つもので、信頼関係を積み重ねるというのは交友関係を積み重ねることとは少し違うのです。多少近寄りがたい高嶺の花でもかまいません、モテなくてもいいんです、むしろ女性経営者としては実力で勝負するんだ、数字やお客様の満足度、チームの結束を高めることにこだわることがあなたを強くしてくれることなんだと、相手に期待しすぎることをやめましょう、期待するのは自分であり身内でありそばにいる仲間です。

(8)困ったり、違和感を感じたら、周囲に相談して可視化する

「出資してあげるよ」「ビジネスを手伝ってあげるよ」「相談に乗ってあげるよ」「人を紹介してあげるよ」とてもありがたいことですが、感謝の言葉を述べて未来の結果を出すしか相手に報いることができないということを思い込みすぎて、関係値が「自分の方が低い」と思い込んでしまうことがあるかもしれません。特に今回のデータでもセクハラ加害者の44%が投資家やベンチャーキャピタルという結果だったようです。私は最初にサイバーエージェントの藤田さんに出資をお願いしましたが「出資してあげるよ」ではなくて「ぜひ、出資させてください」とおっしゃってくださいました。常に対等な立場を構築してくれて、自社が困ったときは救うのが株主の仕事だっていうスタンスで何度も窮地を救われました。逆に圧の強い株主が現在いらっしゃるという噂も数おおく聞きますし、それで仕事が手につかない、メンタルがやられるという経営者の相談をきくと悲しくなります。味方が敵になる瞬間は一番辛いものです。

もちろん大きなお金が動く話ですし、リスクを取っていただいたことは感謝しかないのですが、同じ未来の目標達成を目指すというところで出資したのであれば、不要な上下関係は本来はないはずです。出資したということは、同じビジョンを実現する仲間になったということ。もちろん経営者は出資していただいたことに感謝しているし、期待された未来に対して、結果を出したいと思っているもの。常にホウレンソウや期待値のすり合わせ、良いコミュニケーションを心がけていきたいところです。でもそれが崩れそうになったときは、関係が悪くなったときは、周囲に相談して解決策を素早くとっていきましょう。周囲もできるだけ手を貸して欲しいものです。相手も「自分がお金を出したのだから」と自身への責任感もあると思うので、なおさらコミュニケーションの歪みでリスクを増大させていることに気づいてなかったりします、社長一人で抱え込むのが一番危険です。第3者に入っていただくや、知り合いに相談するなどして問題を可視化していけば、そもそもの合理的な解決の道も開ける場合が必ずあるはずです。

(私の想い)
女性経営者の過半数がセクハラにあったことがあるということを記事で読んで、これから女性リーダーが増えていかないと社会が進化しないと強く思っている私の憤りと、そのようなことで困っている方がいたらその対処として、取り留めもなく書いてしまいました。ですが、私自身は多くの素敵な男性の先輩たちに助けられ救われ今があります。数多くのサシのみもしてきたし、合宿やゴルフなどにも連れて行っていただいて、自分では辿り着けなかった世界やチャンスをいただいてきました。

でも、会社員時代などには自分自身の「売り上げを上げたい」という気持ちが強すぎて嫌な気持ちになったことがあるのも事実です。仕事での信頼に繋がらない人ほど嫌な目に遭わされる確率が高かったのも事実です。それは20年以上前の時代のせいかもしれません。徐々に時代は進化していますが、せっかく多くの女性起業家が活躍するようになった現代の流れを阻むことがないように、おせっかいに書いてみました。みなさん何かお困りのことがあれば、遠慮なく相談などいただければと思います。 とにかく、言いたかったことは「結束すれば対策ももっと生まれる」「何かあればすぐに周囲に相談して内容を可視化する」ということでした。

==
実はこの記事は、Xで書いたところたくさんの反響をいただきましたので、加筆修正してこちらにもあげさせていただきました。

こちらのデータの詳細と発表されたのは以下の方で、

上記のレポートを読んでいただくとわかるように、特にセクハラされやすい相手は、投資家、取引先などが多いそうで、女性起業家にとっても本来とても頼れる存在です。当初の投資判断や、なかなか業績やEXITなどの結果が出せない時などには、良好な関係をこ築するには上手な期待値コントロールと可視化が必要なんだと思いました。またレポートの最後には、対策案なども書かれていました。怖くてなかなか周囲に相談できないことや自社への経済的マイナスを恐れて、なかなか言えない心情も書かれていて胸が痛くなりました。せっかく発展しつつある、このエコシステムが進化し、良い未来につながっていくことを私も祈り、努力していきたいと思います。

長文最後までお読みいただきありがとうございます。




いいなと思ったら応援しよう!