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風炉、いい顔していると思いませんか?
今年の9月から茶道教室に通い始めて、はや三ヶ月。合計六回のお稽古が終了しました。その間に、これだけ、お道具が揃ってしまいました。みんな中古の廃品になる直前の様な品物ばかりですが………。でも、自主練のお稽古用としては、十分に使えます。写真の右上の「風炉」なんて、風雪に耐えて年輪を刻み、時代と共に幾多の苦難を乗り越えて来た、といういい顔をしてると思いませんか? ポカンと口を開けて。「お前、何を考えとんじゃ!」と一言いいたくなります。
まだ、はじめて三ヶ月ほどですが、お道具がこんなになって。さらに、着物も仕舞い切れなくなってます。どちらも、面白くて。ヤフオクは、以前はFENDERのUSAとかJAPANとか、GIBSONとかエフェクターとか見てました。その前は、フライフィッシングのロッドやリールでした。でも最近は、茶碗か風炉か、着物ばかりを見ています。特にお茶碗は、魅入られます。動けなくなってしまう自分が、不思議です。どうして、こうも、お茶碗と言うのは、男心をひきつけるのか………。謎めいた女みたいなものなのでしょうか。ついつい、そういうビームを放つ女性がいると、目が行ってしまいます。それと同じことが、お茶碗にも言えるのかもしれません。
このお茶碗は、どうやって作ったのだろうか。どの種類に当てはまるお茶碗なんだろうか。両手で包み込むとどんな感じなんだろうか。岩の塊と同じに見えるが、何が人を引き付けるのだろうか。さらには、どんな人の手を経て今このヤフオクに出品されているのだろうか、と疑問は尽きません。次から次へと、疑問符が湧いてきます。それが魅力なんだろうと思いますけど。
でも値段と品物を見比べると、一つ悲しくなります。誰の作で、なんという銘があって、いつごろのもので、誰の所蔵だったのか、そういう一枚の紙があると、値段がピョンと跳ね上がることです。所詮、お茶碗も「血筋」「血縁」「地縁」「家系」「経歴」「作者の名前」で決まってしまう、高級官僚の価値観と同じなのかなと、感じてしまいます。
そんな、紙一枚のことを度外視しても、「いいものはいい!」と集めた財閥のお茶碗は、やはり「魅惑的」に見えてくるのも、また、事実。
上の写真は、「三井記念美術館」のホームページからです。一番左の茶碗が、三井の井戸茶碗です。いいか悪いかは、見る人が判断すればいいこと。私は、好きです。中央の絵も、いいと思いますが。意味の分からないところが、いい。
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