大学内のかがやきを見つけて届ける #未来のためにできること
大学で働くようになって、「もったいない」と思うことが増えた。私の目に映る大学には「もったいない」があふれている。
世界の共通語でもある「MOTTAINAI」、辞書には「そのものの値打ちが生かされず無駄になるのが惜しい」と書かれている。食べ残しや資源のむだづかいのイメージもあるが、私の場合はよく人に対してこみ上げる。
大学では、学生が講義を受けている。その裏側で、まだ世界のどこにも答えがない発見をしようとたくさんの研究が進められている。キャンパス内に並ぶ研究室のドアひとつひとつの向こうに、唯一無二の最先端の世界が広がる。こんなにすごいこと・面白いことが無数に存在しているなんて。誰か教えてくれればよかったのに!
東邦大学のかがやくサイエンスというプロジェクトで、私はコーディネーターをしている。何をしたらコーディネートしたと言えるんだろうと何度も考えてみた結果、大学内にある「もったいない」を見つけて、大学の外に伝えることなのではという結論に行きついた。今サイエンスに携わっている人のかがやきを知る機会が増えれば、きっと未来はもっとかがやく。
研究者である先生たちに話を聞くと、とにかく奥が広くて深い。さすが一つの分野に何年も向き合い続けている人たち。初めて知る世界を熱量高く教えてくれるので、こちらまでつられてわくわくする。ただし、どんなにかみ砕いて説明してもらってももやはり難しい。もてる知識を総動員しながら、先生たち自身やその研究分野をできる限り理解する。そして、未来のサイエンスの担い手となる中高生にも分かるように、興味をもってもらえるようにと翻訳する。そんな活動を続けている。これが私の「#未来のためにできること」だ。
こういう取組みでは、何となく新しいものを創り出さなければと思ってしまう。しかし、もったいないと感じてしまうほど値打ちのあるものは、あちこちにすでに存在する。きらりと光るものを見つけて、まだ届いていない人へ届けるのだって「#未来のためにできること」だ。頑張って大きなことをするのもいいけれど、小さくたって、できることをし続ければ必ず、未来のためになるはずだから。
東邦大学のプロジェクト・かがやくサイエンスでは、中高生にもっと理系分野に関心をもって様々なことにチャレンジしてほしい!と様々な発信をしています。noteや他SNSをフォローして、次の情報をお待ちください!