マスカルポーネと生ハムのペンネ
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。今日はチーズ、トマト、玉ねぎにハムなど色々な旨みを組み合わせたパスタにしました。簡単パスタですが、炭水化物だけにならないよう野菜もお肉もナッツも加えたパスタです。
マスカルポーネはほんのり甘みがありパスタソースとしてあいます。ルッコラの苦味はトマトやハムそれからこのマスカルポーネでうまく中和されて大人の味になります。
松の実は軽くローストして最後にパルミジャーノと一緒にのせました。トマトペーストに塩胡椒も使って出来上がりです。
簡単で美味しいです。😊
さて、ドイツのコロナアップデートです。
新規感染者数は高止まりし、死者は春より増えている状態で全世代が交流するクリスマス、友人などと集まってお祝いする年末を迎え医療体制も限界に近づいていると連邦政府、州政府ともには 危機感をつのらせています。経済や教育活動とのバランスに苦慮し、11月から部分的なロックダウンを続けてきたドイツですがクリスマス後からさらに厳しいロックダウンを実施することが検討されています。
高止まりの感染者数
新規感染者よりもより深刻に受け止められているのが死者数の上昇です。ウイルスが死滅しにくく、ヒトの免疫力が低下するせいか春よりも死亡者の山が大きくなる危険な傾向。Googleの統計では12/9の死者は458とされていますが、実際には590人が正しくこれまででもっとも多い人数になってしまいました。
本日12/10の統計はこちら。
このような状況なのでいつもは冷静沈着なドイツのメルケル首相が9日、独連邦議会(下院)感情をあらわにして新型コロナウイルスの封じ込めに厳しい措置を取るべきだと訴えました。いつも感情的にならないメルケルさんですが、今日はヒートアップした熱のこもった演説でした。
演説では感情的に訴えても内容は 「事実」に基づいての訴えであることを強調しています。たとえば
「私が東ドイツで物理学を学ぶことに決めたのは、あなたが多くのものを廃止することができると確信していたからですが、重力や光速などの科学的事実は廃止できませんでした - そして、それは今後も続くでしょう」
「科学者の発言を真剣に受け止めるべき」と厳しいロックダウンをする根拠として
国立科学アカデミー・レオポルディーナ研究者らの提言をあげました。
商店を閉鎖し、集会を禁止すべきだという
勧告に同意すると述べています。つまりクリスマス後の店舗閉鎖を含む本格的な封鎖を支持する考えです。
(支持するというまわりくどい言い方なのはドイツは連邦制なので連邦首相だけではなく16州首相の合意がないと
自身の一存では決められないからです。)
ここに出てくるドイツ国立科学アカデミー・レオポルディーナについてですが、
1653年設立の最古、最高位の学術機関で、伝統に従って科学を促進することを目的とした機関です。
主な任務は現在の科学的および科学政策的な問題について政治や社会、経済界への助言、提言となっています。ドイツ連邦政府に対しては、気候変動、新型コロナウイルスも含めた科学的事項についての提言を行っています。会員は現在1600名強。4分の3はドイツ語圏 (ドイツ、オーストリア、スイス) からで4分の1がその他の約30の国から参加。大きく4つのクラスに分類され28部会で構成されています。
メルケル首相が演説でふれたのは同アカデミーが発表した以下のレポートと思われます。
Coronavirus-Pandemie: Die Feiertage und den Jahreswechsel für einen harten Lockdown nutzen (2020)
コロナウイルスパンデミック:年末年始におけるハードロックダウンの活用(2020年)
メルケルさんは自身が物理学博士号をもつ科学者です。
ロックダウンにあれやこれやと抵抗する人たちの様々な意見、事情、感情。全員がハッピーな決断は出来ない、けれども事実を直視し、科学者の提言を聞き、厳しいロックダウンを受け入れるための覚悟を問うメルケル首相の覚悟が感じられる演説でした。感情が昂ぶるのはそれほど苦悩しながら考えに考え抜いて絞り出した訴えだからだと思います。心が揺さぶられました。
私自身はハードロックダウンもやむなしと考えていますが、まだ何も正式には決定しておらず続報を待ちます。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊