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ちょっと倦怠感&今読みたい『昭和23年冬の暗号 』

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。昨日ジョンソンエンドジョンソンのワクチン接種を終えて、今日は微熱と身体のだるさなど副反応が少しでていますが、日常生活には支障ない程度です。ただ身体がだるくてボーっとするので無理せずに過ごしています。

今日更新されたダッシュボードのDoつまりDonnerstag 木曜日の1/807,428なんだなとしみじみ。

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Vollständige geimpft は完全接種者の数。

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私の周りは接種を1回以上受けている人が殆どでしたので遅ればせながら、という気持ちです。

遅ればせながらといえば、1ヶ月前にヘッセン州にワクチン接種したいと希望を出して丸々1ヶ月音沙汰なしだったのが今日急に、来週7/17と8/28に来てください。モデルナかバイオンテックよとお知らせが来ました。遅いよ〜😅ドイツでは2回の場合6週間間隔を空けます。当初は3週間だったのが伸ばしてはやく1回目接種人数を増やす作戦に変更になりました。

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あまりに何にも起こらなすぎて、私の予約消えたのではと懐疑的でした。また日にちや時間、ワクチンの種類は指定です。次の方に回していただくように即キャンセル。

お待ちの方どうぞ🙏

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さて、今日はフワフワしているので簡単パスタの夕食です。昨日はハムチーズパンラディッシュの冷たい食事ですませたので今日は温かいものが食べたくて、この余ったシェーブルチーズを使いパスタにいたしました。

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この2日アルコールをひかえていたよしおさんはワインを解禁。ドイツナーエのリースリングワインです。

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さて、この週末は体調管理につとめゆっくりしたいと思います。

そこで読みたいのがこの本です。

猪瀬直樹著 『昭和23年冬の暗号』 (中公文庫)

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Amazonより本の概要です。

昭和二十三年十二月二十三日、東條英機をはじめA級戦犯が処刑された。なぜ皇太子明仁の誕生日、のちの「天皇誕生日」が選ばれたのか。そこにアメリカが仕掛けた「暗号」から敗戦国日本の真実を解き明かす、『昭和16年夏の敗戦』完結篇。
再刊にあたり書き下ろし論考「予測できない未来に対処するために」を収録。
〈解説〉梯久美子
(『ジミーの誕生日』『東條英機 処刑の日』改題)

私は猪瀬直樹作品のファンなので『ジミーの誕生日』『東條英機 処刑の日』の時代も読んできました。しかし何度読み返しても失わぬ輝きと、今の日本を考えるヒントになります。今回はノンフィクション作家の梯久美子さんが解説を書かれているのも楽しみです。

アメリカは敗戦国日本に、現人神から人間天皇になったthe Emperor の息子で未来のthe Emperor の誕生日にある刻印を意思を持って刻みつけました。昭和天皇と今の上皇陛下はその重荷を背負い、祈り続けましたがアメリカが想定外だったのは国民がその暗号を受け取らず、忘れていったこと。しかしそれは静かに確かに日本の歴史に刻み込まれました。

そして令和3年の今…。

日本の政治はチグハグで、あるようなないような責任所在。責任者は回転ドアからクルクル回すたびに違う人が現れ、さらに別な人に変わり、その人もさっと消える。クルクルドアが回るうちになんとなくふわっとした流れで意思決定のないまま空気で物事が決まるとように見えます。

曖昧な意思決定で進む現代日本、見たいものしか見ないのではなく、現実に向き合わなければなりません。

政治家も官僚も日本国民です。日本人がちゃんと史実に向き合わず、古い共同体や家長制が崩れるなかで、世間と浮世はあるがソサエティがなく軸がなくなっていくばかり。

個人の時代と言われ、帰属意識のないまま自由を目指していく。私、わたし、わたしと自己実現を求める。村上春樹の小説みたいにお洒落風だけれど、だからなんなのだ?閉塞感がなくならず孤独。それを誰かのせいにしたって何の救いもない。

それではダメだと思う。
歴史を通史をしっかり見つめて、この怒涛の変化の時代に自らの思考を磨くべきだ。この本はその試みを助けてくれる。欧州に来て思うことは、外国の文化ばかり知識を集めても表層的にしかならないということ。まずしっかり自国の通史や立ち位置を踏まえた日本文化の知識がないとダメということ。私も外に出て焦って勉強したクチです。猪瀬作品はまさに最適。

この作品が今なぜ改題したのかはこの作品と対としたからです。意思決定なき突入した戦争の直前、不透明な未来をデータと頭脳で正解に予想した人たちの話です。そして、その予測は日本国の意思決定に活用されることはありませんでした。同じことを今もまだ意識することすらもなく、知らず知らずのうちに日本は繰り返しているのではないでしょうか。

Amazonより内容紹介です。


日本的組織の構造的欠陥に迫る、全国民必読の書 〈広く読まれるべき本。講演で何度もすすめている〉
小泉純一郎(元内閣総理大臣)     〈データを無視し「空気」で決める。
この日本的悪習を撤廃しないかぎり、企業の「敗戦」も免れない〉
冨山和彦(経営共創基盤代表取締役CEO) 〈これは過去の歴史ではない。いまだ日本で起きていることだ〉
堀江貴文 〈私は、本書をまずまっ先に読むように若い学生諸君に伝えたい〉
橋爪大三郎(社会学者、大学院大学至善館教授) 〈結論ありきで大勢に流される日本の弱点が活写され、時代を超えて私たちに問いかける。あれからいったい何が変わったのか、と〉
三浦瑠麗(国際政治学者) 日米開戦前夜、四年後の敗戦は正確に予言されていた!
平均年齢33歳、「総力戦研究所」の若きエリート集団が出した結論は「日本必敗」。それでもなお開戦へと突き進んだのはなぜか。客観的な分析を無視し、無謀な戦争へと突入したプロセスを克明に描き、日本的組織の構造的欠陥を衝く。
〈巻末対談〉石破 茂×猪瀬直樹

令和の決められない日本は今も続いています。むしろ劣化してきている可能性も。

歴史だけれども今を知る書であります。

もしご興味があれば、皆さまも読んでみてくださいね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊

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