野口悠紀雄「『超』整理法」[20221211]
この記事は、次のリンク先で書評を書いた(未設置)
「超」整理法に関係があるようなないような話です。
「超」整理法の著者である野口悠紀雄氏は、近著で音声入力によるアイデアのメモを推薦しています。また、経済評論家の勝間和代氏もブログ上で音声入力でいかに楽に文章を作れるかを発信しています。私もこの二人に影響を受けて、音声入力を取り入れてみようとしたのですが何度か挫折して今に至るまで使わないままです。
以下がその理由です。
1. 読むに耐える文章を口述する作る能力がないので、口述に心理的なブレーキがかかる。
2.ある程度長さのあるまとまりを口述しないと文脈がないので音声認識が間違う
の2点です。
1について。
私は勝間和代さんのブログを読みづらいと感じることがあります。(内容は特にガジェット関連などが好きです。)読点が多かったり、文章構造が整理されていなかったりするためです。一つは音声認識の精度の問題で、もう一つは口語で簡潔な文章を書くことの難しさに起因するものだと思います。
つまり、コメンテーターとしてわかりやすく話す経験を積んだ人でも、音声入力には誤認識され、文語としては読みにくい文章になってしまいます。
他人の文章を読む分には、有益な情報のためには細かな間違いを気にしない心がけをすることで少しはましになりました。
とはいえ、自分の聴解・読解能力に比べて口述能力がかなり劣っているので、納得行く文章を口述で一発で作れないのはストレスになります。作れたとしても書いては消してになってしまい効率が悪いです。
能力の鍛え方を間違えたことを受け入れて、自意識の壁は気合で乗り越える必要がありそうです。おまけに言っておくと、見ている分にはひろゆき氏のディベートの粗さが理解できても、実際にひろゆき氏とディベートして勝てる気はしません。
2について。
アナウンサーは1分に300文字話すそうです。原稿が用意されてそれぐらいなので、素人が200〜300字レベルのまとまった文章を一息でしゃべるのは結構難しいです。あー、とか、うーとかが入ると編集で結局キーボードに触る必要が出てくるので、極力よどみなく話せればいいのですが、1〜2分止まらずに喋れる話題は1日に何個も思いつきません。となると、一言二言程度のものを吹き込むことになりますが、文脈がないので音声認識は結構間違えます。こちらは間違いの修正まで含めると明らかにはじめからタイピングしたほうが早いです。こうして音声入力が面倒になっていつの間にかやらなくなっています。げんなり。
まー、自分にとってはデジタルテクノロジーよりも、喋りながら考える、あるいは考えたことを一気に喋る練習のほうが大事だったという話でした。ちなみにこの文章はすべてキーボードで入力して、初稿に20分、見直と修正に20分書けました。素の作文能力もこんなもんです。
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