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新社会人になって。

4月3日。

新社会人1年目、1日目を迎えました。

慌ただしく過ぎる毎日に振り返る余裕もなく、あっという間に2週間が経ちました。


この2週間でたくさん思ったことがあり、それをLINEのKeepメモに書き留めたり、ノートに書き留めていたのでそれをまとめたいと思います。


5日間の研修期間で感じたこと

私の会社は研修が5日間でした。(一般的には短いと言われるのでしょうか…。)
4月3日に辞令が交付され、本社で5日間の研修を受けた後それぞれの配属先に向かうという流れでした。

私は実家から2時間ほど離れた場所に配属が決まりました。社宅に入居することはもともと決まっていたので、驚くこともなくむしろ帰れる距離でラッキーだなと思いました。

5日間の研修の中で色んなことを思いました。
そのときLINEのKeepメモに残していたものをそのまま残したいと思います。


私は1人じゃなかったし、これからも1人じゃない。
見守ってくれてる人がいる。
助けてくれる人がいる。
もうそれだけで心がいっぱいで、その人たちの元を離れることが辛くて、それを隠すのにもいっぱいいっぱいで、溢れ出しそうなのをずっと堪えた日々だった。
何年その地にいるかはわからない。
でもまた帰ってきたら、いい意味で変わったね、いい意味で変わってないね。
そんなふうに言われたい。
4月5日(研修3日目のメモ)

研修3日目の帰りの電車の中で書いたものです。
正直、引っ越した後よりも引っ越すまでの時間が辛かったです。

研修が終わる=家を出る。

そのタイムリミットが迫っていることを感じながら研修期間を過ごしていました。
朝早く母に送迎してもらって、帰りは父に迎えに来てもらう。
帰ってきたら尻尾を振っておかえりと迎え入れてくれる愛しい愛犬たち。
温かいご飯にお風呂に布団。

そんな当たり前だった日常が終わることに寂しさを感じずにはいられませんでした。
だから毎日、電車の中で泣いていました。

配属が決まって、引っ越す場所が決まったことを元バイト先でお世話になった方々に連絡をすると、温かい言葉をくれて、もうとにかく色んな想いで胸がいっぱいになりました。

不安と緊張の日々で、迫り来るタイムリミットに寂しさを感じるけれど、私には帰る場所があって助けてくれる人がいるんだって改めて思い、こんなメモを残しました。



私はこの会社で何ができるんだろう。
何をしたいんだろう。
どうなりたいんだろう。
いつまでいるんだろう。

頭の中でどうして?という思考が止まらなかった。
でも研修をして、自分の会社が当たり前の生活を支えてるって改めて気づいて、この人たちがいなかったら私たちの生活は成り立ってない。自分がやりたくない仕事だとしてもそれをやる人たちがいるから私は生きている。どんな仕事に大きいも小さいもない。その仕事をやる人がいるから社会は成り立っていて私たちは生きている。
自分の仕事にやりがいを見出すとか価値を生み出すとかそんな難しいこと考えないで黙ってやってみよう。やるだけやって、人に、会社に、社会に貢献して、もうここでやることはやったって言えるくらいやりきって、それから自分が本当にやりたいことにシフトしてみよう。
話はそれからだって。
4月5日(研修3日目のメモ)


正直、今の会社は第一志望ではありませんでした。
他にもっとやりたいことはあったし、心から納得して入社したわけでもありません。

なので、複雑な気持ちを抱えながら入社に向けて準備を進めて、入社しました。
研修中も「なんでこんなところにいるんだろう」とかこのメモの最初にもあるように「私はここで何ができるのか、何がしたいのか」そんなことばかりが頭をよぎっていました。

でも、ふと気づいたんです。

この仕事をやる人がいる。
この人たちがいるから私たちは普通に生活できて、社会が成り立って、私は生きているんだと。
偉そうなこと、贅沢なことは言わずに、
ここで自分がやれることをまずは精一杯やってみるべきなんじゃないか。
胸を張ってこの会社で、私はやれることはやったぞって言えるくらいやってみるべきなんじゃないか。って。

ご縁があって入社することになった会社ですし、自分で決めた道なので。
まずはそこでやれることを精一杯やる。
置かれた場所で花を咲かせる。

たとえそれが自分が望んでいなかった道だとしても、その経験は無駄にはならないし、どんな経験にも出会いにも意味があるはずだから。


無駄な仕事なんて一つもないし、
仕事に大きいも小さいもなくて、
ひとりひとりの働きが社会を動かして、私たちの当たり前の日常があるんだって、研修を通して気付いたんです。

よく、あいつは俺より仕事量が少ないとかやってることが簡単だとか、色々文句ってあるじゃないですか。
でも、その一つ一つの仕事をこなす人がいるから自分の仕事ができるんだと思うんです。
仕事を比較してしまうと、たしかに量だとか簡単だとか難しいだとかあると思います。
でも、それをやる人がいなかったらどうなんでしょう。
どんな仕事も意味がある、意味がないものなんてないんじゃないかって思います。
たかが2週間しか働いてない人間が言えることではないと思うんですが、私はどんな仕事にも敬意を持って向き合いたいなと思っています。


私だけじゃないと思う、きっと。
でも大人にならなきゃなって。

嘘をつく人も嫌い。
勝手に嘘だと決めつける人も嫌い。
冗談でも人が傷つくようなことを平気で言える人も嫌い。
飲みの場のノリとかでそういうことを言う人も嫌い。
人や物やことを貶す人が嫌い。

それをさらっと受け流せない自分も嫌。
真に受けて少し傷ついてる自分も嫌。

社会ってこんなに汚いの?
こんなに雑音だらけなの?
静かなところに行きたい。


私は都会で働くことに向いていないのかもしれない。
キラキラ煌々としてて
ざわざわギャーギャーしてて
こんなところ、私に向いてるわけなかった。

新任地では落ち着きたい。
もう雑音はいらない。
疲れた。
4月6日(研修4日目)

だいぶ病んでますね。(笑)
お恥ずかしいですが、せっかくなので残します。(笑)


これは研修4日目の夜、帰りの電車の中で書いたものです。

研修4日目の夜は、同期で飲むことになりました。


疲れも溜まっている中、同期との飲み会でなんだか嫌な想いをしたと言う感じです。


正直なところ、同期とはあまり合わないように感じています。でも、それを感じているのは私だけじゃなかったと思います。飲みの場が苦手な私は余計しんどかったのですが、同じような感じの同期がいたのも私は気づきました。残念ながらその子とは配属先がかなり離れているので会うことはほとんどないのですが。

なんというか、
大学生の飲み会の延長

という感じで私的にはすごくしんどかったです。
まあ実際大学卒業したばかりの面々なので当たり前かもしれないですが。

同期の中にはメモにある通り、私が嫌だと感じてしまうところが節々にありました。
でも、それをうまく流せない自分も幼稚で、情けない。

とにかく騒がしくてうるさい都会の喧騒から離れたくてしょうがない。
そんな研修4日目だったみたいです。


この日は母のご飯を食べられる最後の日だったのですが、飲み会に参加したことを後悔しました。


「明日は同期との飲み会だからご飯いらないね」
「なんだ〜明日最後の晩餐会しようと思ったのに〜」


そうやって言っていた母はきっとがっかりしてたと思います。
飲み会中も、こんなことなら最後は母とご飯を食べたかったと思い出して、泣きそうになっていました。

そんなこんなで同期とはそのままあまり仲良くなることなく、全国各地に散り散りになりました。

同期は大切にしろと多くの先輩社員から言われたのですが、なんだかなぁというのが正直な気持ちでした。

もちろん同じ配属先の子や仲良くさせてもらってる子もいることにはいるんですが、心から打ち解けられているかと言われればそうじゃないな、というのが率直な気持ちです。

全国各地に支店があるので同期で集まることはほぼないので、あまり心配しなくていいのかなって感じですが。(むしろ私的にはそれの方がストレスなくてありがたい。)

人付き合い上手くやっていきたいもんです。


ただ、着任地では温かい上司と先輩に恵まれて、日々楽しく過ごせているので精神的に楽です。
もちろん返事をしないつっけんどんな親父や感じの悪いお局さんもいらっしゃいますが、直属の上司や先輩は優しくて温かいですし、面白い部長や課長もいて、着任先に恵まれたなと思っています。

着任地では良い人間関係を築けそうです。
そのために自分から心を開いていくことも大切なんだと肝に銘じていきたいですね。




研修期間は実家から朝早くの電車に乗って通勤していたので、正直身も心も疲弊していました。


都会で働くことに向いてないってメモにありましたが、本当にそう思いました。
それまではものすごく都会で働くことを夢見て、おしゃれなオフィスでかっこいいOLになりたいって思っていましたが、もうそんな憧れ微塵もありません(笑)

着任地が少し田舎で、地元と似たような雰囲気の街なので、すごく落ち着きます。
私の性にはこっちが合うみたいです。

辞令が交付されたときは、少しショックだったんですが今はむしろ本社じゃなくてこっちで良かったとすら思っています。(笑)


そして、いよいよ配属先での勤務が始まります。



配属後の1週間

研修期間を終えて、今週からいよいよ配属先での勤務が始まりました。

その前に引っ越し作業があったので、土日は休みであって休みじゃない週末でした。
日曜には母と姉が引っ越しの手伝いに来てくれました。
母はどうやら私が家を出た日から毎日泣いていたようです。今もそうなのかはわかりませんが…。
娘2人が家を出てしまい、喪失状態になってしまったようで(空の巣症候群というらしい)、とにかく寂しくてしょうがないと言っていました。

家を離れる日も引っ越しの手伝いに来てくれた2人を見送る時も泣かなかったのですが、2人が帰った後少しだけやっぱり泣きました。
急にしーんとする感じとか、これからここで1人で頑張らないといけないんだっていう現実を目の当たりにしたというか…それで少し心細くなったんだと思います。


ただ今のところ全くホームシックにはなっておらず、一人暮らしは結構楽しいです。

なので親にも安心してもらえていると思います。


話が逸れましたが、この1週間配属先で働いてみて感じたことを木曜日の夜にノートにまとめたので、そのまま残します。

気付きメモ(配属後)


前半は先にお話ししたことと被るので端折ります。
全部お話しすると長くなるので要所要所で書きます。


・古い=悪い じゃない。


これは私が実際に配属先で働いてみて思ったことです。
私の会社は言ってしまえば古い体質の会社です。

紙の作業は多いし、印鑑も全然使うし、ゴルフや飲み会といった話も多いです。就業途中で、ラジオ体操をやることにもなってます。ラジオ体操に関しては、最初はとても驚きましたし、ええ…マジかって思ったんです。今時、こんなことやる会社あるんだって。

でも、それが意外といいってことに気づいたんです。
私の課はデスクワークが多いので体が固まりがちです。それがラジオ体操をすることによって少しリフレッシュしますし、よし、頑張ろって切り替えられるんです。
そんなことやる暇あるなら、さっさと仕事した方が良くない?って思う人が大半だと思うんですけど、あんまり作業効率に変わりはないのかなって思います。
気持ち的にリフレッシュできるので私はいいと思ってます。


なんだかこの会社で働き始めてから物事をすごく前向きに捉えられるようになった気がする…って今書いていて思いました(笑)


・常に新しいことが「正」じゃない。

先にもお話したように業界的に古くささが残る業界なので、紙や印鑑といった慣習も根強いです。
他の業界がどのように仕事が進んでいるのかわかりませんが、私は常に新しいことが「正」ではないと思っています。

新しいことを追求していくことを否定的に捉えているわけではないです。ただ、その場にあったやり方というのが、どこにでもあると思うんです。
だからそれを無理に変える必要はないのかなって。
新しいことを導入することで良い変化があるならそれはもちろん進めていくべきだとは思います。(それが1番難しいことだとは思うのですが…絶対に否定的な人がいるはずなので)
これから私が仕事を進めていくうちに、また考え方が変わるかもしれませんが、新しいことをあたかも「正」だという価値観を押し付けるのは違うということを、頭の片隅に置いておきたいです。



・社会は黒くて汚い。

これは簡単に言うと、ビジネスって複雑な人間関係が絡み合って成り立っているということです。
会社に所属してはじめて気づいたことでした。
不純なものがごっちゃ混ぜになって動いているのが会社であり、社会なんだなって。

よく社会人になる前に大人の人から
「これから社会の荒波に飲まれていくよ」
とかって言われるじゃないですか。

もちろん全く違う意味で言ってる人もいたと思うんですけど、私はこういうこともそのうちの一つだったのかなって思いました。

うまく説明できないんですけど、政治家がどこの誰と繋がってるとか癒着があるとか色々あるじゃないですか。そんな感じのことが、どこの会社にもあるってことです(笑)

あ〜なるほどね。
ってそれに気付いたときに思いました。


働くことにマイナスになったわけでも全然ないんですけど、単純になるほどねってなった気付きです。


・仕事は真剣、飲み会はただのおじさん

これはどの会社の上司や先輩もきっと同じだと思います。会社にいる時は、眉間にしわを寄せて怖い顔して仕事をしているけど、飲み会になると本当にただの口の悪いおじさんになったり、アホっぽいおじさんになったり…(笑)

人間らしいですよね。

その対照的な姿を見ると、それだけ仕事に真剣に向き合っているんだと感じます。そんな人の元で一緒に働けているのは嬉しいです。

それに、こんな入ったばかりの年が離れた新人でも快く誘ってくれるので温かい人たちだなと思います。ありがたいです。


そして、一人暮らしを始めて1週間。
なんだかんだやれていますし、楽しいです。

一人暮らし始めて気付いたことは
とにかく手が荒れるってことですね。

母の手が荒れていることに、ものすごく納得ができました。

一人暮らしは、1年中ハンドクリームは必須です(笑)


改めて母に感謝です。




非常に長くつらつらと書いてしまいました。



まだ会社に入って2週間しか経っていませんが、これだけ気付くことがたくさんありました。


どちらかというと後ろ向きな気持ちで入社した会社です。もっと他にやりたいことがあるのにとか、はやくここから抜け出すためにあれをやろうこれをやろうとか研修中ですら、考えていたくらいです。

でも今は違います。

この会社でやれることをやろう。
やったぞって胸を張れるようになるまで頑張ろう。

そうやって気持ちを本当の意味で切り替えることができました。
それは共に働く人たちの働く姿を目の当たりにしたり、気付くことがたくさんあったからです。


後ろ向きな気持ちで入った会社だけど、この2週間ですごく前向きな気持ちになれました。


自分が望んでいた道ではなかったとしても、自分で選んだ道だから、そうなれたんだと思います。



どんな選択も、自分にとって必ず意味がある。

その意味に気付こうとすることで、
これから先の自分の未来が左右されていくのだと思います。



明日からまた頑張っていきたいと思います。


こんな長文を最後までお読みいただいた方々、本当にありがとうございました。


みなさんの未来に幸あれ。











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